今日の星影の館殺人事件はどうかな?
移動→駅前
アナタ「さて切符も買ったし、駅弁も調達した。いよいよこの町とはお別れだな。H県への道すがら1泊だけするつもりが、こんなに世話になってしまうとは」
助手「町民の皆さんによくしていただけて、お別れするのがさみしいですわね」
アナタ「最後の最後まで探偵に間違われていたのは、どうも釈然としないが」
アナタ(それにしても呪いと謳われる原因不明の不治の病か。なかなかにそそられる話題だったが、患者がいないなら意味がない。今回は縁がなかったな)
助手「名残惜しいですわ・・・温泉」
アナタ「お前の頭にはそれしかないのか」
助手「汽車が来たようですね」
アナタ「よし行くとしよう。医者の頼み事も大したことなかったし、ここいらで一度ファイルを整理しておくか」
****「あの、お待ちください」
アナタ「はい?」
****「あの、あの、探偵様でしょうか?」
アナタ「えっとですね、僕は探偵ではないんですよ」
****「すみません、私、人違いを・・・間に合わなかった。探偵様はもうこの町を・・・うぅうぅ」
アナタ「何かあったんですか?・・・君、もしかして・・・」
****「うう、間に合わなかった・・・」
助手「先生」
アナタ「わかったよ。ええと、僕が、その例の探偵だ、ということになっている男だよ」
****「本当ですか?」
アナタ「ああ、なんだ、いろいろと勘違いされているがね。だから、つまり、君が探している人物は僕で間違いないよ」
****「良かった。私、探偵様にお会いしたくて、あちこち探していたんです。あの、あの、探偵様、私、その、お願いが!」
助手「深呼吸して落ち着いて。先生と出会ったからにはもう大丈夫ですからね」
アナタ「何があったのか教えてごらんなさい」
****「助けてください!人が殺されたんです!。私、山守家の者で、灯(あかり)と言います」
灯「山守家の家はつつじ村の南西にそびえる佐比山の山間に建っています。そこで、今朝、人が亡くなっているのが発見されたんです!現場の状況から家族たちは不慮の事故だと判断しました。でも、事故なんかじゃないんです!お願いです、探偵様。この事件をどうか探偵様の手で解決してください」
アナタ「待ってくれ、情報は一つずつ整理しながら、書き留めていきたい」
灯「すみません、でも、あの、早くしないと・・・」
助手「彼女、かなり焦っていますね。時間を気にしているようです」
アナタ「ああ、何か事情があるようだ。しかし、人が殺されたのなら、僕なんかではなく、警察に頼るべきではなかろうか」
助手「今はそんなこと、気にしている場合ではないのでは?」
アナタ「そうだな。あそこまで必死な様子を見せられたら、断るわけにもいかない。時間がないいようだし、今は要点だけかいつまんで聞いてみるとしよう」
助手「まるで、探偵みたいですわね」
アンタ「茶化すんじゃない。
いいかい、灯君、今聞いた話をもとにいくつか質問をさせてもらうから、それに答えてほしい」
灯「はい、わかりました」
気になること→山守家
アナタ「山守家というのは君の家のことだろうが、口振りからして特殊なご家庭のようだね」
灯「端的に言えば、佐比山の地主一家なんです。山守の男は猟師として山で狩りをすることを市より義務付けられています」
アナタ「君はその山守家の娘さんというわけだね。ご家族は何人いるんだ?」
灯「私は長女です。他に兄が2人いて、長男には妻と子がいます」
アナタ「今回の被害者は山守家の方かな?」
灯「はい、亡くなったのは次男なんです」
File:用語1
山守家:佐比山の地主一家。男は市より狩猟を義務付けられている。長男とその妻子、次男、長女の5人家族。今回の事件で、次男にあたる人物が亡くなった。
File:人物
山守灯:地主一家山守家の長女。次男が亡くなった事件で僕に解決の依頼をしてきた。
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