忍者ブログ

チラシの裏~勇者弐位のゲーム日記

 ゲーム大好きな大阪のオバチャンのほぼゲームのことしか書いてない日記。10年やってたブログがプログラム書き換えられて海外の怪しいサイトに飛ばされるようになったんで、2017年4月に引っ越ししてきました。10年分の過去記事が36MBもあるし、データが壊れてるのか一部送れないものもあり、まだまだインポートの途中(;^_^   過去記事分は引っ越しで持ってきたものなので、表示が一部おかしいかもm(__)m  

日野7話目エンディング№30:かくれんぼ


 今日のアパシー学校であった怖い話1995特別編はどうかな?


 4週目開始!
 1人目は新堂誠を選択→シナリオ:戦いのゴングがなって→新堂エンディング№19~24を見る
 2人目は荒井昭二を選択→シナリオ:戦下の友情→荒井エンディング№08~10を見る
 3人目は風間望を選択→シナリオ:かぐわしきにおひ→風間エンディング№01:かぐわしきにおひを見る
 4人目は福沢玲子を選択→シナリオ:歪んだ被写体→福沢エンディング№8~11を見る
 5人目は岩下玲子を選択→シナリオ:黒と赤の法悦→岩下エンディング№20~24を見る
 6人目は、細田友春を選択して、シナリオ:トイレの友情→細田エンディング№15:裏切り者はどちらかを見る


 新堂エンディング№22:強さ荒井エンディング№10:戦下の友情風間エンディング№01:かぐわしきにおひ細田エンディング№15:裏切り者はどちらかを見て、7話目に行く。


 シナリオ:蟲毒の地下室


 6人目の話を聞き終え、これからどうしようと思っていると、ドアを開けて日野が入って来た。
 「お疲れ」
 「あ、日野先輩、お疲れ様です」
 「どうだ、取材は無事に終わったか?」
 「はい、ここにいらっしゃるみなさんの分は聞けました」
 「どれ、見せて見ろ」
 そう言って、日野は坂上の取材ノートを手に取り、目を通し始めた。
 「へえ、ずいぶん面白そうな話をしていたんだな」
 「そうですね、みなさん、いろんなお話をご存じで」
 「これならいい記事ができそうじゃないか」
 「あ、でも、実はまだ7人目の方がいらしてないんですよ」
 「そうか」
 「日野、お前ちゃんと7人に声を掛けたのかよ?」と新堂が指摘すると、日野は部室にいる人たちの顔を見ながら指を折って人数を数えだした。
 「あ、あれ?・・・すまん、6人しか声を掛けてなかったようだ」
 「ええ!じゃあ、どうすれば・・・」
 「そんな心配そうな顔をするなよ、坂上。
 よし、こうなったら俺が責任を取って、7話目を話してやろう」


 「今から俺が話すのは、ある呪いの話だ。
 みんな、蟲毒は知っているか?
 蟲毒の作り方には諸説あるが、複数の動物を箱や甕などの密閉空間に入れ、それを地下に埋め、共喰いの果てに生き残った1匹を用いる、という大まかな流れは変わらない。
 箱に閉じ込められる動物を種類は、サソリ、ヘビ、ヤモリ、蝦蟇、ムカデ、クモなんかが一般的だ。共通点はみんな毒を持った生き物だというところか。
 互いの毒を喰らいあううちに、最高の強まった毒性が生き残りの一匹に宿り、人を呪うにはもってこいの生物が誕生するんだそうだ。
 だがな、実は毒性のない動物でも蟲毒は可能らしい。その場合は、殺されることや、喰われることへの怨念が積もり積もって、生き残った一体に強い呪いのパワーが宿るというわけだ」


「かつて、この学校のある男子生徒が蟲毒を試したいとい衝動に取り憑かれた。名を仮に君塚としておこう。
 君塚は充分に恵まれていたから、誰かを呪ったり自分を幸せにするために蟲毒を利用しようと考えていたわけではない。蟲毒という呪法に対する、漠然とした憧れや好奇心に取り憑かれたのさ」


 君塚は小さい頃から、自分より弱い生物が苦しむ様子を観察するのが好きだった。
 弱ったカマキリを蟻の大群に襲わせたり、蜘蛛の巣にかかった蝶が食われる様子を観察したり、そういう弱い生き物を見て自分が優越感を得ることだけが、唯一の心の慰めだった。
 そんな彼が、蟲毒という呪法が存在することを知り、それに執着したのは、必然ともいえた。
 自分の意思に反して、真っ暗な甕に閉じ込められ、飢餓に駆り立てられて互いを喰らい合う哀れな動物たち。そんな凄惨な状況を想像するだけで、彼は眠れないほど興奮した。
 その上、共喰いのたびに毒や恨みが勝利者の体内に蓄積されて、最終的には憎悪のいかたまりのような生物が完成する、という図式にも、美学を感じて止まなかった。
 そして、長い年月、そんな妄想を弄ぶうちに、自分の手で蟲毒を実現させてみたいという欲求に遂に勝てなくなった。
 しかし、君塚は虫などを集めるうちに実につまらない行為だということに気がついた。
 まず箱を地中に埋めて結果を待つ以上、呪法が成就される過程をその目で見ることができないことが不満だった。
 それに、うまいこと蟲毒の生物を誕生させたところで、昆虫や両生類の毒性や恨みなどたかが知れている。
 そして彼は、どうせなら高度で複雑な感情を持つ生物で蟲毒の実験を行い、その一部始終をこの目で見るべきだ、という妄念に取り憑かれてしまった。
 そんな生き物は、ひとつしか存在しない。そう、人間だ。
 君塚は、おそらく一度きりしか行うことができないであろう大切な実験のために、2年の歳月をかけて慎重に準備した。
 人を材料とした蟲毒を行おうと思い立ったのが、1年生の春。彼が目をつけた場所は、この学校の旧校舎だった。
 そして、彼は何度が下調べをしているうちに、人を閉じ込めるのに持ってこいの地下室を見つけた。
 そして、3年生の夏休み直前になって、それはようやく実行に移された。


 夏休みに入ったばかりの蒸し暑い日、君塚は学校に7人の生徒を呼び出した。
 集められたのは5人の男子生徒と、2人の女生徒。
 その日まで互いの顔すら知らなかった7人には、ある共通点があった。それは、根っから怖い話が好きだ、ということだ。
 君塚に百物語をするのにぴったりの場所があると誘われて、彼らは旧校舎へと向かった。


 君塚は旧校舎の階段の先にある地下室へと、7人を案内した。
 しかし、最後の一人が地下室への階段を降り切ったところで、背後で鉄製のドアがバタンと閉まり、無情な掛け金の音が地下室に響き渡った。
 「おい、君塚、なにやってんだよ!」
 「鍵がかかっている!」
 7人はあらゆる手段を試した後、ようやく逃げ場がないことに気づいた。
 改めて室内を見ると、むき出しのコンクリートが四方を固めているだけの、実にそっけない部屋だ。照明は天井の中央に裸電球がぽつんと点いているだけで、四隅が翳るくらいに頼りない。
 他にあるものといえば、部屋の隅にダンボールが一箱。壁が分厚いこと、ドアが頑丈なこと。
 脱出口にはならないものの、空気取りの穴が開いていることなどを確認した彼らは、藁にも縋る思いでダンボールを開けた。
 まず水。7人で分けると3日持つか持たないかの量だった。
 あとは、包丁、ナイフ、ボウガン、縄、アイスピック、ノコギリ、釘、トンカチ、鉄パイプ、毒入りのビン、鎌、カッター、ナックル、竹刀という武器の数々。
 その中の一人が細い釘を拾い上げ、階段を上がり、ドアの前にしゃがみこんだ。そして、鍵穴に釘を差し込み、ピッキングを試みた。
 「ぎゃ!!!」
 ヒステリックな絶叫をあげたかと思うと、体が不自然にのけぞり、痙攣しながら、階段を転げ落ちた。
 駆け寄った6人が見たのは、妙な角度に首がねじ曲がった男子生徒の姿だった。
 混乱を制するかのように、どこからともなく声が響いてきた。
 「鍵穴には電流が流れているんだ。触らない方がいい」
 それは、他ならぬ君塚の声だった。よく見れば、天井の一辺にスピーカーが供えつけられていて、声はそこから聞こえて来た。
 君塚は、人間を用いた蟲毒を思いつき、ここにいる人間で実践しているのだという、自分の野望を語って聞かせた。
 「蟲毒は憎悪を喰らいあって膨らませることで完成される呪法なのだから、君達には本気で殺し合ってもらわなくてはならない。
 誰か最後のひとりになるまでに、ドアを開けるつもりはない。様子は監視カメラとマイクで常に探っている。グッドラック」


 通信が切れそうになったので6人は一斉に騒ぎ立てたが、君塚は沈黙を通した。
 しかし、そのうちの一人が、口にした疑問に君塚は答えた。
 「なあ、どうして俺たちなんだ?」
 「蟲毒は毒や恨みなどの負のエネルギーを、互いに食わせることによって増幅させ、吸収させ、ひとつに集めることで完成される。
 ならば、人間でも同じく強い毒性を持つ者がいいだろう。だから君達を選んだんだ」
 「どういうことよ!」
 「君たちの共通点はな、犯罪者であることだ。万引きした者、カンニングした者、嘘ばかりついている者、親を欺いた者、親友を裏切った者、喧嘩で相手に重傷を負わせた者、恋人を死に追い込んだ者・・・」
 君塚はそう言うと、マイクを切った。


 君塚は6人の監視を行うため、地下室の上の教室に機材を持ち込んでいた。機材の一式は教卓の影にうまく隠し、配線も巧みに瓦礫になじませたので、深夜の見張りが懐中電灯でひと撫でしたくらいじゃ見つからない。
 マイクを切ったあとも、彼は興味深くモニターを見守っていた。


 最初の動揺から立ち直った6人は、必死に励まし合いながら、状況を打開する方法について話し合っていた。
 彼らの荷物は、君塚が引き入れる際にうまいことを言って、上の教室に置き去りにされていた。
 今彼らの手元に役に立ちそうな道具は何もないが、それでも彼らは諦めず、ドアに体当たりし、壁を叩き、空気取りの穴から大声で助けを求めていた。
 しかし、地下室のドアは分厚く、コンクリートの壁は厚く、彼を外界から完全に隔離している。空気取りの通路からも、外部に声は届かない。


 やがて自分たちの無力さを悟った6人は、観点を切替て、ここでの過ごし方についての検討を始めた。
 まず彼らは水を6等分して各自に配った。
 それから部屋を8等分にして、その中の6区画は各人のための空間、ひとつはトイレ、残ったひとつは武器庫兼、細田の死体置き場に割り当てた。
 部屋といって、仕切りなどはない。包丁で床に境界線を刻んだだけの、子供の陣地ごっこみたいなものだ。
 それぞれの部屋に収まった各人は、もう語る言葉もなくして膝を抱えた。
 長い沈黙の果てに、ぽつんとだ誰かが呟いた。
 「それにしても、なんで水なんて置いてあったんだろうね。
 だってさ、僕たちに殺し合ってほしいんなら、命を永らえさせるような道具は必要ないだろうに」
 何人かも黙ったまま俯いた。そう、中途半端に残された希望は、いさかいの種になるということに気づいてしまったのだ。
 もし、水を手に入れて3日生き延びることができるならば、4日目以降も生き残りたいを願う気持ちが強まるだろう。例え、他人を押しのけても・・・


 君塚は何も起きないので飽きてしまった。
 そして、監視をビデオ録画に任せて、旧校舎を抜け出して帰宅した。
 さらに方々に電話を掛け、今日閉じ込めた面々が帰宅しない理由をでっち上げることも忘れなかった。
 君塚は閉じ込めた連中の部活の先輩や担任の教師に成りすまして、「部活動で数日泊まり込む」「友達の家に厄介になる」とか、適当な理由を並べ立てた。


 次の日、朝になると君塚は急いで旧校舎に向かった。
 そして、旧校舎に着くと、教室で急いでモニターに見入った。そこには驚くべき光景が映し出されていた。
 閉じ込められた6人は、車座になって談笑していたのだ。
 だが、見ていくうちに君塚は次第に笑みを浮かべ始めた。談笑している彼らの様子は、演技をしているかのようにどこか不自然なのだ。
 「作り笑いか」
 君塚はモニターの前で頬杖をつきながら、成り行きを見守ることにした。
 皆、衣服も髪を乱れだして、目の下には青黒い隈がが絶望の影のように貼りついていた。
 室内の様子で変わったところといえば、武器を入れてあったダンボールが昨日トイレと決められた部屋の隅に移動させられたことぐらい。
 ダンボールの中に入っていた武器は、室内を8等分したうちのひとつ、死体置き場に放り出されていた。
 そう、あのダンボールに用を足すことにしたようだ。
 君塚はしばらく室内の茶番劇を見つめていたが、やがて立ち上がり、どこからか持ち出してきたラジカセをマイクの前にセットした。
 そこから流れ出たのは、当時人気のアイドルが歌うポップスで、スピーカーの音量を上げて、ガンガンに流した。
 6人は突然鳴り響いたアイドルソングを無視しようと努めたが、やがて限界に達した。
 それまで楽しげに笑い話をしていた一人の女の子は、耳を押さえて絶叫し始めた。
 それをきっかけに、他の奴を叫び始め、室内は狂乱に支配された。


 さらに君塚がモニターに注目してみると、一人の生徒の様子がおかしくなった。ある男子生徒が手足を投げだし、床の上で痙攣している。
 みんなが駆け寄って介抱すると、彼は苦しい息の下、必死に「自分のズボンのポットにある薬を飲ませてくれ」と訴えた。
 近くの女子生徒が、その男子生徒のポケットに手を入れた。
 「ないわ、そんなもの!」
 彼はまじまじと女子生徒の顔を見つめ、震える手を自分の左胸にあてがった。やがて、全身が弓なりになり、強張っていき、最後にガクリと力が抜けた。
 彼が息を引き取るまで、意外と時間がかかった。
 そうして、残りは5人になった。
 君塚はここで家に帰った。


 翌朝、旧校舎のモニターを覗くと、なんと2人もの死者が出ていた。
 男子生徒と女子生徒が一人ずつ。ふたつの死骸は、おそらく死亡時の状態のまま転がっていた。
 男子生徒は胸に刺さった包丁を抜きかけて息絶えたらしく、柄に手を絡ませ、苦悶の形相で空を睨んでいた。
 女子生徒もまた、だらしなく開いた口の端に泡を吹き、裏返った白目を血走らせて硬直していた。彼女のそばには飲みかけのペットボトルが倒れて水が零れていた。おそらく中毒死だ。
 残された3人は、男子生徒2人と女生徒1人。その空気には、昨日までは伺えなかった猜疑が満ちていて君塚を喜ばせた。
 「ねえ、どっちが殺したの」と女子生徒が問うと、
 「知らねぇよ。お前の悲鳴で目が覚めたら、こんなことになってたんだよ」
 「僕も同じです」
 そのあとには重苦しい沈黙が満ちた。


 「カタつけようぜ、もう」
 一人の男子生徒は立ち上がり、いつ飛び掛かってきてもおかしくないほど危険な雰囲気を放っていた。
 「二人は死んで、一人は自由だ。それが誰かを決めればいいだけだろ。さっさと解決しようぜ」
 男子生徒がポケットに突っ込んだ手を抜くと、いつの間に武器庫から調達してきたのか、ナックルが嵌められていた。
 「体格差とかあるからさ、ハンデはくれてやるぜ。
 刃物とかわんさかあったよなあ。お前ら好きなの選べよ」
 女子生徒はこの申し出に頷いたが、もう一人の男子生徒は「嫌です」と言った。
 「おめえ、なんて言った?」
 「僕にとって一番不愉快なのは、閉じ込めたヤツの思惑通りに、蟲毒が成されてしまうことです。ですから、殺し合いは断ります」
 「正気か、お前?」
 「あなたは悔しくないんですか?僕らをこんな目に遭わせたあいつの望む通りに行動して」
 なんて穏やかに言い張って、へらへら笑っていた。
 ナックル男はゾッとしたように拳を引っ込め、呟いた。
 「コイツ、狂ってやがる・・・」
 狂いはじめた男は、まだブツブツ呟いていた。
 「僕の感情は僕のものですよ。誰かにくわせるなんて、まっぴら、ごめんです」
 その時、事態を静観していた女子生徒が突然、きゃっと短い悲鳴を上げた。
 彼女の視線の先にあったのは、死体置き場に重ねられた二つの死体だった。いつの間にか現れたのか、死体に取り憑いて腐肉をかじっている数匹の鼠を見つけ、おののいていた。ナックル男は、狂人を解放し、死体に群がるネズミを追い払い始めた。
 何事もなかったかのように、口をつぐんで膝を抱える狂人。
 かじられた死体を見ないようにして、へたりこむ女子生徒。
 そして今日生じた2体の死体を死体置き場に片付け始めるナックル男。
 一通りのことが終わると、密室にはまた、長い停滞が待っていた。

 君塚はこの日は、旧校舎に泊まり込むことにした。
 一度家に帰り、母親が作ったハンバーグを食べ、夜食用に持たせてくれたサンドイッチを持参して、彼は夜の旧校舎に戻って来た。
 深夜の2時を回った頃、女子生徒の悲鳴が聞こえて、君塚は眠りから覚めた。
 急いで画面を見ると、狂人が倒れていて、他の2人が取りすがっていた。体を揺さぶっても反応がない。
 そのうち、女子生徒が、狂人の死体の傍らに転がるペットボトルを手に取った。
 「また毒で死んだってのか」
 「そうね、自殺だったみたい。ほら、見て」
 女子生徒はペットボトルにカッターで刻まれた狂人の遺書らしきものを見つけ、読み上げた。
 「ぼくはにんげんでいたい
 心をくわれることほどおそろしいことはない」
 狂人の死体を片付けた後、二人は部屋の対角に座り込み、ぼんやりと視線をさ迷わせていた。
 結局、これまで人が殺される決定的な瞬間を見逃し続けた君塚は、ここでどうしても生の殺し合いを目撃したかった。
 残った二人の体力も限界だろう。放っておくと、殺し合いをする前に衰弱死する可能性も出てくる。
 あれこれと頭を悩ませた挙句、彼はシンプルな解決方法を見つけた。
 君塚は、スピーカーのスイッチを入れ、彼らに話しかけた。
 「今、空気穴の出口を塞いだ。空気が切れる前に決着を付けろよ」
 ナックル男がふらつく足で面倒くさそうに立ち上がった。
 「なあ、どうする?」
 女子生徒は無言のまま、なんとか立ち上がり、おぼつかない足取りで足元に落ちていたカッターナイフを拾った。
 突然モニターの光が消えて、真っ暗で何も見えない。
 君塚は動転し、電源や配線を確認した。調べている最中も、ヘッドフォンからは悲鳴は物音が聞こえてきて、事態を把握できずにおいてゆかれることに焦った。
 混乱に震えながら歩き回るうちに閃いた。地下室の唯一の光源、裸電球が切れたんだろう。
 君塚は音を頼りに室内を探ろうと、ヘッドフォンを強く耳に押し付けた。
 ついさっきまで争う物音が聞こえて来た室内は静かだったが、かすかに呼吸音が聞こえる。
 君塚は、ついに蟲毒が完成したのだ、と確信した。
 すぐさま地下室に向かおう、として踏みとどまった。君塚はふと、今まで録画していたビデオの存在を思い出したのだ。


 さて、君塚はどうしたと思う?
  1. ビデオを確認した
  2. すぐに地下室に向かった
 君塚は、はやる心を抑えて、ビデオを見返してみることにした。
 真っ暗なモニターの入力端子にビデオを繋ぎ、該当するテープをセットし、大体の見当をつけて巻き戻した。
 再生すると、殺された2人がまだ生きている時間帯だったので、そのまま様子を見ながら早送りすることにした。
 映像をぼーっと見守っていた君塚は、ふとあることに気がついて首を傾げた。画面のあちこちに、時折赤いものが映りこんでいた。
 劣化した映像に黒いゴミのような模様が現れるように、チラチラと半透明の赤い斑紋が生まれては消えている。アメーバみたいだ、と思いながら、君塚はいったん早送りを止めた。
 通常再生して確かめてみたが、特に不審なところはない。画質は荒いが色合いに乱れもなく、ちゃんと録画できている。
 改めて早送りすると、また赤い模様が画面のいたるところで点滅したが、もう気にしないことにした。
 地下室の時間が早送りで流れていく。
 おそらくこのあと、誰が起き上がって男子生徒を包丁で刺し殺したんだろうな、と君塚は手に汗を握って身を乗り出した。
 変化が起きたのはその直後だった。映像に映りこんでいた赤い斑点が徐々に大きくなり、点滅の間隔も狭まって、次第に輪郭が際立ってきた。
 赤い塊は、早回しの画面の中を猛スピードで浮遊していたこと思うと、ぴたりと停止した。ある男子生徒の寝姿の上だ。
 その男子生徒は、後に刺殺体で見つかった少年だった。
 良く目をこらすと、赤い塊は赤い防災頭巾をかぶり、全体的に赤く汚れ、向こうの景色をすかした幼い女の子の姿をしていた。
 顔を見ると、目玉は抉られたようにぽっかりと消え、その骸骨を思わせる眼窩の暗い闇からは、血の色の涙が伝い落ちていた。
 そんな無惨な姿をしているのに、口元が楽しげな笑いの形に歪んでいるせいで、おぞましさが感じられた。そして、その小さな手には包丁が握られていた。
 「見ィツケタ」
 君塚は不審に思った。早送り中は音声が再生されないはずなのに、あたかも倍速で再生されているような甲高い不自然な声が、君塚のヘッドフォンに響き渡ったからだ。
 直立した女の子の全身が傾き、包丁を構えながら大姿勢との胸めがけて落ちて行った。男子生徒もビクっとすばやく跳ねたきり、動かなくなった。
 包丁を突き立てた女の子の姿はすうっと薄れ、というよりもバラバラと散らばって、また画面中にちらつく赤い光が現れた。
 さらに早送り画面見ていると、次にその赤い塊が現れたのは、毒死した女子生徒の背後だった。
 「見ィツケタ」
 女子生徒の隣に寄りそうに自分も身を横たえた女の子は、短い両手を懸命に伸ばし、彼女の鼻と口をふさいだ。
 女子生徒はもどかしげに顔をかきむしるが、女の子の半透明のてのひらを突き抜けて、自分の皮膚を撫でる羽目になってしまう。
 やがて女子生徒が白目を剥き、弱弱しい痙攣を繰り返すようになっても、女の子は最後まで息を塞ぎ続けた。
 君塚は茫然としていたが、やがて我に返ると早送りを停めた。
 画面が停止した瞬間に現れていた赤い光は、止まっていた時間の中では存在できないのか、すっと消えてなくなった。
 君塚は今しがた見たことが信じられず、同じ場面を通常再生した。すると今度は何も現れない。巻き戻してから通常再生に映ると、それまでちらついていた赤い光が綺麗に消えてしまう。
 寝ている男子生徒の胸に突然空中から包丁が降ってきて、絶命したように見える。女子生徒は突然呼吸困難に襲われ、もがき苦しんで死んだように見える。
 しかし、早送り再生すると再び赤い防災頭巾の女の子が出現し、同じ悲劇が再現されるのだ。
 朝比奈は、さらに時間をさかのぼり、一人目と二人目の死に際についても確認してみることにした。
 彼らの死が記録されている辺りのテープをセットし、早送りで再生したところ、やはり赤い光はちらついていた。
 ピッキングしようとして感電し、階段を転がり落ちた男子生徒の足を、あの女の子が引っ張っていた。
 持病の発作に苦しむ男子生徒の左胸の上で、女の子が楽しげに跳ねていた。
 こうなると、5人目の自殺をしたと思われていた狂人についても、調べなくてはならない。
 最も新しいテープに入れ替えると、やはりこれにも赤い光が映りこんでいた。毒入りのビンを手にぼんやりと考え込んでいる狂人の周囲に、万華鏡のような波紋が、踊りながら近づいていく。
 狂人は震える手でペットボトルに毒を入れる。
「見ィツケタ」
 その瞬間から、狂人の体は怪しい力で操られ始めた。
 ペットボトルの蓋を開け、傾けて、喉に流し込む。動作を行う手は細かく痙攣し、何かの力と本人の意志が戦っているような印象だった。
 狂人の手から零れ落ちたペットボトルには、いつのまにか、あの遺書と思わしき文字が刻まれていた。
 君塚は、不意に昔、耳にした話を思い出した。
 (そういえば、旧校舎の地下は昔防空壕だったっていう噂を聞いたことがあるぞ。空襲爆弾が直撃して、たくさんの一般人が生き埋めになった、とか・・・
 そうだ、死者の中には小さな女の子もいただろう。周囲の人間が、泣き止まない女のをなだめるために、かくれんぼして遊んであげたりなんかして・・・
 ま、とりあえず帰るか。どうせあとの2人も殺されちまってんだろうし)
 蟲毒は失敗したが、怨霊が相手なのだから仕方がない。
 そして、これ以上関わっては、自分にも塁が及ぶかもしれない。何よりも自分の身がかわいい彼は、潔く諦めることにした。
 早送りにしていたテープは、すでに停電の時間帯まで行きついていて、画面には延々と暗闇が
表示されていた。
 君塚は停止ボタンを押したが、止まらない。何度押しても反応はなく、黒一色に表示された画像は、相変わらず倍速のペースで送られている。
 一時停止や巻き戻しも試したが、反応がない。
 もう逃げたほうがいい、とわかってはいたが、どうぜならこのテープを回収したい、録画時間いっぱいまで早送りすれば自動で止まるはずだから、回収できる。なんて欲望が頭を持ち上げてきてしまい、なかなか足が動かない。
 そのうち、画面の闇に変化が起こり始めた。黒い画面の周囲から、赤いものがせり出してくる。
 「うわああああ!」
  映りこんでいる物体の正体を理解して、君塚は悲鳴を上げた。
 モニターいっぱいに映し出されたのは、にやにやと笑う女の子のアップだった。
 要するに、黒い円は女の子の眼窩、他の赤い部分は彼女の肌だった。
 ぽっかりと空いた目の窪みにカメラの先端を突っ込み、向こう側から覗いていたんだ。
 「見ィツケタ」
 「ひいい!」
 朝比奈はヘッドフォンを引きちぎるように外すと、こわばる足を無理やり動かして、必死にモニターの前から遠ざかった。
 とにかく今は、この場から離れなければ命に係わる。一刻も早く旧校舎を出るんだ。
 そんなことを考えながら、外に出るドアを無事に抜けた瞬間、安堵が体を突き抜けて、思わず硬い地面に座り込んだ。だが、後ろで鉄の扉が閉まり、ガチャンと鍵のかかる音がした。
 大きく息を吸い込んだ喉に悪臭がむせ返った。
 「どういうことだ・・・」
 右を見ても、左を見ても、暗闇ばかりで何もない。
 手を伸ばすと、すぐに壁らしきものに当たった。コンクリートだ。
 しばらく周囲を探ると、どうやら背にしているのは施錠した鉄扉、そこから下る狭い階段の途中にいるようだった。
 (ここは、あの地下室じゃないか!)
 「アナタガ、ツギノ鬼ダヨ」
 君塚の耳元で不意にあの声が響いた。
 こうして君塚は、光源にない地下室で、勝ち目のないかくれんぼをする羽目になった。
 部屋の中には新しい死体も腐った死体もある。血も流れているし、排せつ物も溜め込まれている。ペットボトルはあちこちに落ちているが、そのうちの何本は毒入りだろう。
 すべて君塚自身が作り出したものだ。暗闇の中で何かに出会ってもい、毒入りの水や人間の死体を喰らう羽目になっても、それはすべて自業自得というものなんだろう。


 「君塚がその後どうなったかは知らない。
 なんで俺が、この話を知っているかというと、8人の生徒が行方不明になった事件から数年後、新聞部の先輩が旧校舎を調べて、偶然君塚のビデオテープを入手したからなんだ。
 一度再生しただけで、これは関わってはならないものだと判断した先輩は、どこにも公表することなく、テープをお清めに出したらしい。
 だから、坂上。お前も上級生になった暁には、後輩にこの話をしっかり伝えていくんだぞ。
 そうそう、テープを発見した先輩は、あまりにも恐ろしくて地下室の調査はしていないらしい。
 新聞部員として意気地がないと思わないか?お前なら、事実を究明してみたいと思うんじゃないか?
 なんなら今から行ってみたっていいんだぞ。俺とお前ら7人でな」
 日野がそういうと、坂上以外のメンバーたちは乗り気になる。
 結局、日野に押し切られる形で、旧校舎の地下室を調査する羽目になってしまった。


 「あれ、ここだったと思ったのに。塞がれているな」
 日野が一部だけ変色した壁の前に立ち、茫然と呟いた。
 一行はそれぞれの感想を漏らしながら、旧校舎の出口に向かった。
 「ねえ、電話番号を交換しない?同じ1年だし、仲良くしようよ」
 福沢に甘い声で誘われた坂上が、和気藹々と旧校舎から外に出るドアをくぐった瞬間、辺りは闇に包まれた。
 そして、近くで鉄の扉が閉まる音がして、ガチャリと施錠に似た重い音も・・・
 坂上はでたらめに手を伸ばすと、コツと行き当ったのはコンクリートらしき壁だ。
 皆の叫び声が聞こえてきたが、また一人、また一人声が聞こえなくなっていった。
 その現実を認めないとする一行を嘲笑うかのように響き渡ったのは
 「見ィツケタ。クスクス、キャハハハハ」
 それは、神経を逆なでするような、甲高い女の子の声だった。
 
 
 日野7話目エンディング№30:かくれんぼ
 CGギャラリー:49/124
 80:見ィツケタ・・・
にほんブログ村 ゲームブログ 今日やったゲームへ
にほんブログ村
PR

エンディング№167:ブタ妖怪の呪い

アパシー鳴神学園七不思議+危険な転校生
Amazon(アマゾン)
 

 

 今日のアパシー鳴神学園七不思議はどうかな?
にほんブログ村 ゲームブログ 今日やったゲームへ
にほんブログ村

透明化の魔法

ネバーランドのリンゴ (スーパーアドベンチャーゲーム)
Amazon(アマゾン)
 

 


にほんブログ村 ゲームブログ 今日やったゲームへ
にほんブログ村

岩下エンディング№24:獣人少女


 今日のアパシー学校であった怖い話1995特別編はどうかな?


 4週目開始!
 1人目は新堂誠を選択→シナリオ:戦いのゴングがなって→新堂エンディング№19~24を見る
 2人目は荒井昭二を選択→シナリオ:戦下の友情→荒井エンディング№08~10を見る
 3人目は風間望を選択→シナリオ:かぐわしきにおひ→風間エンディング№01:かぐわしきにおひを見る
 4人目は福沢玲子を選択→シナリオ:歪んだ被写体→福沢エンディング№8~11を見る


 5人目は、岩下玲子を選択!
 岩下明美は3年A組の生徒。


 「坂上君は、人に裏切られたことあるの?」
  1. あります
  2. ありません
  3. 答えたくないです
 「別にいいわ、何と答えようと、あなたの自由ですものね。
 逆にあなたは、今までに人を裏切ったことがあったと思うのかしら?」
  1. あります→シナリオ:偽りの愛
  2. ありません→シナリオ:命の値段
  3. 答えたくないです
 「別にいいわ、何と答えようと、あなたの自由ですものね。
 秘密主義者なのか、それとも心に何か深い傷を負っているのかしら。良ければ教えてもらえないかしら?」
  1. 秘密主義
  2. 過去、心に深い傷を負った
  3. 答えたくないです→シナリオ:ポプリ
 「そう、あなたは秘密主義者なのね。
 人は誰でも心の中に影を持っているわ。人には知られたくない秘密、人には触れられたくない過去、そして自分でも忘れてしまいたいほどの嫌な思い出。もしかして、私がそんなあなたの傷を抉ってしまったかしら。
 心に黒を飼っているあなたは、被害者?それとも、加害者?」


 シナリオ:赤と黒の法悦


 「ところであなたは本をよく読むのかしら?
 本はいいわ。読む者をいろんな世界へ連れていってくれるから。現実の世界だけではなく、空想上の世界でも、本さえあれば自由に旅することができるのよ。もちろん、それには豊かな想像力も不可欠だけどね。
 坂上君、あなた、自分の想像力には自信があるかしら?」
  1. ある
  2. ない
  3. わからない
 「そう、あるの。坂上君って見かけによらず自信家なのね。
 想像力に自信があるのだったら、これから私が話すことも、臨場感あふれる記事にできるはずだわ。せっかく私が時間を割いて語る話ですもの。つまらない記事にしたら、一生後悔するはめになるわよ。うふふふふ」


 それは真っ黒な本で、題名もなければ、出版社の記載も、値段も書いていない。
 その本は、本が書き手を選ぶのだ。
 本は常に自分を完結させてくれる書き手を探しており、書き手となりそうな人を見つけると、どこからともなく、突然その人の前に姿を現す。気が付くと、本棚の中に紛れていたり、偶然立ち寄った書店の棚や学校の図書館に並んでいたりするのだ。
 もし、本を見つけたら、その人はその後の人生が変わるのだ。
 噂では、その黒い本の内容を完結させることができたら、大金持ちになれると言われている。
 完結させると本はどこかへともなく消えてしまうが、その内容は書いた人の頭の中の鮮明に残っており、その内容でもう一度本を書くと、必ずベストセラーになるのだ
 この黒い本は、特殊なインクで書かれており、続きを書くのもそのインクが必要で、それ以外では続きが書けない。
 そして、そのインクは、生き物の血だった。血は空気に触れるとすぐに乾燥してしまって書けなくなるので、作品を完成させるまで途切れることなく、新しい血を用意し続けないといけないのだ。


 岩下のクラスにとても本の好きな女の子がいた。
 名前は相田瑞穂といい、眼鏡をかけてて、いつも自分の席で静かに本を読んでいた。
 ロングヘアのおとなしい少女だったが、暗いわけではなく、受け答えが天然だったのでみんなから好かれていた。
 スタイルが良く、眼鏡をはずすと意外にかわいいと男子にもひそかに人気があった。


 ある日の放課後、相田が意味ありげな笑みを浮かべながら、岩下に話しかけてきた。
 「岩下さん、黒と赤という本のこと知ってる?」
 「スタンダールの?」
 「ううん、それは赤と黒でしょ?」
 岩下はムッとした。相田が言い間違えたのかと思ったから。
 岩下が顔をしかめたのを見て、相田はあわてて弁解した。
 「ごめんね。スタンダールの本のことじゃなくて、違う本のことで相談したことがあるの」
 「相談ですって?」
 「ええ、岩下さんなら、良い回答を貰えると思って」
 「いいわ、続けて頂戴」
 「2週間ほど前のことなの。学校の図書室に見たことのない真っ黒な本が並んでいるのを見たの。私は何だろうと思って手にとってみたの。分厚くて、とても重たい本だった。
 それに、すごく変なにおいがした。何かが腐ったような、懐かしい気もする、今までも嗅いだことのないにおいだった。
 開いてみると、黒い紙の上に見慣れない赤茶色のインクで文字が書かれていたわ。
 手掛かりになればいいと思って、思い切ってその本を読んでみたの。手掛かりはわからなかったけど、私、その本に取りつかれてしまったの。だって、すごく面白かったし。
 私、その本がすごく面白いものだから、つい黙って持ち帰ってしまってね」
 「面白いって、どんな内容なの?」
 「それはちょっと・・・
 話したら、岩下さんも読んでしまいたくなるでしょ」
 肝心なことを話さない間にイライラしながら、岩下は「内容はいいわ。話を続けて」と言った。
 「岩下さん、悪魔って信じる?」


 「坂上君、あなたは悪魔の存在を信じるかしら?」
  1. 信じる
  2. 信じない
 「悪魔はね、いるのよ。
 あなた、今笑ったわね?私、馬鹿にされるのが嫌いだって、まだわからないのかしら?」


 岩下は悪魔の存在を信じているけど、それを相田には言わずに「悪魔?」と、いぶかしげに問い返した。
 「その黒い本から悪魔が出てきたの」
 「で、その悪魔はどうしたの?」
 「私、黒い本をいつも寝る前に少しずつ読んでいたの。ページ数を決めて、決まったページ以上は読まないようにしていたの。
 そうしないと、あっという間に読み終えていそうなくらい面白いんだもの。
 そんなある日、物音で目を覚ましたの。それは人の笑い声だった。
 弟かもしれないと思い部屋のドアを勢いよく開けたが、誰もいなかったの。
 私、怖くなって、布団にもぐりこんで震えていたんだけど、そのうちに眠ってしまったみたいで、気が付くと朝になっていたの」
 「それで?」
 「次の日も、笑い声がしたの。今度は枕元でね。思わず、目を開けて見てしまったの。
 すると、黒い影みたいのがそこに立っていたの。その影は黒い本を持って、こう言ったの。
 『もうすぐ読み終わってしまうな』
 私、恥ずかしいけど、そのまま気を失ってしまって・・・
 次の日起きて、すぐ本を調べたら、怪しい影の言う通り、もう少しで話が終わってしまうところだったの。
 巻末までには、まだ厚みがあったから、まだ先は長いと思っていたんだけど、その本にはお話が途中までしか書かれていなかったのよ。
 その晩、私はついに本を読み終えてしまったの。寝ようと思ったら、男の顔が浮かんでいて、続きを書け、と私に言ったの。
 私、怖いからそのままにしておいた。でも影はどこにでも現れて、続きを書け、って私に迫るの。ほかの人には見えないみたいで、私にしか見えないみたい」
 「今もこの教室にいるの?」
 「ううん、今はいない。
 それで、私、続きを書こうとしてみた。お話の続きは頭の中に浮かんできたのよ。だからスラスラ書けると思っていた。そうしたら、突然、黒い影が出てきて、『血で書け』って言ったのよ。
 血なんて書けないよ?どうしたらいいの?
 ・・・岩下さんごめんね。岩下さんだって、どうしたらいいかわからないよね。私、自分で何とかしてみるね」
 「血を用意しないと続きが書けないんでしょ?自分の体なんて、そんなに簡単に切れるものじゃないわよ?」
 「うん、そうだね。
 話したら少し楽になったわ。ありがとう、岩下さん」
 そう言うと、相田は自分の席に戻り帰り支度を始めたので、岩下も帰ることにした。


 次の日、学校に来た相田の顔色が良くなかった。どうも手首に包帯を巻いているようだった。
 日に日に彼女の顔色が悪くなっていった。体中切り刻んで、傷だらけだったみたいだ。制服の下は、きっと包帯やら絆創膏でいっぱいだったのだろう。
 そのうち、見えている部分にまで包帯が巻かれたり、絆創膏が貼られていくようになった。


 ある時、岩下の方から、相田に、どうして逃げることを考えないのか?と切り出してみた。
 「どうして、そんなことを聞くの?
 もしかして『黒と赤の魔導書』の秘密を知って、私から奪おうとしているの?」
 「『黒と赤の魔導書』?そんなものは知らないわ」
 「いいわ、仮に岩下さんが奪おうとしていたって、その時はその時で好都合かもね」
 そして、相田は、黒と赤の秘密について話し始めた。
 「図書館に置いてあった本は、『黒と赤の魔導書』という本で、誰かの前に現れるとき、それは必ず未完の形をしていて、手にした者は、それを完結させる権利が与えられるというわけ」
 「権利が与えられる?強制ではないというわけ?」
 「もちろん違うわ。これは与えられた権利なの。選ばれた人間だけが、得られる権利なのよ。
 放棄することもできるわ。もっとも、放棄するつもりなんてさらさらないけどね。
 それはとても簡単よ。どこか適当な本棚にこの『黒と赤の魔導書』を置いてきてしまえばいいのよ」
 「そんな簡単なことを・・・」
 「どうしてしなかったのかって?
 だって、この物語を完結させることができたなら、大金持ちになれるのよ!」
 「あなた、そんな話を信じたの?」
 「もちろん、私も最初は信じなかったわ。でも悪魔が私に見せてくれたのよ。それを書いて大金持ちになった文豪の姿をね」
 「期限はないの?」
 「ないわ。書けない人はどれほど待っても書けないし、書ける人は意外とサラサラと書いてしまうみたいね。
 書ける人は自分の血だけですぐに書いたというんだから、文豪の名も伊達じゃないわよね」


 「坂上君は、相田さんの話を信じられるかしら?」
  1. 信じられる→岩下エンディング№20:降魔伏霊岩下エンディング№21:魔導書の奴隷岩下エンディング№22:忍び寄る影
  2. 信じられない
 「そうね、普通は信じる方が馬鹿よね。
 でもね、これは紛れもない事実だったの」


 ある日、突然、相田が岩下に話しかけてきた。
 「ねえ、岩下さん。私、これから先どうやって血を調達したらいいのかな?このままじゃ、私、死んじゃう。本を完成させることなんてできない」
 「私に聞かれても困るわ」
 「そうよね、ごめん」
 彼女はトボトボと帰っていった。


 次の日を境に、彼女は日を追うごとに元気になり、体中にあった切り傷も治って、制服から見える部分にあった包帯もなくなった。
 そして、その頃から、学校付近でペットが行方不明になる事件が相次いだ。


 岩下が一人でいるときに相田がやってきて、嬉々として教えてくれた。
 「あれって、自分の血じゃなくても良かったみたい。それどころか人間の血ですらなくていいみたいよ。
 悪魔って意地悪ね。もっと早く教えてくれればいいのに。あははは」
 誰がペット誘拐犯であるか、語るまでもない。


 「ねえ、相田さんは、『黒と赤の魔導書』を完成させることができたと思う?」
  1. 思う→岩下エンディング№23:楽しきかな人生
  2. 思わない
 「そうね、結局彼女は悪魔の本を完成させることができなかった。というより、完成させることが不可能になったというのが正解ね」


 ある日を境に、ぱったりと相田は登校しなくなった。
 時期を同じくして、生徒たちの間である噂が立ち始めた。
 四足で徘徊する少女の話だ。
 夕暮れ時になると、奇声を上げながら裾の擦り切れたセーラー服を纏った女の子が現れるというものだ。
 その少女が、自分が殺した動物たちに取り憑かれた相田なのだろうか?
 そうだとしたら、もう本を完成させることができないだろう。


 岩下エンディング№24:獣人少女
 CGギャラリー:48/124
にほんブログ村 ゲームブログ 今日やったゲームへ
にほんブログ村

ペンション“シュプール”編 13章:黒猫←2階から調べましょう

 

【※早期購入特典無し】かまいたちの夜×3(トリプル) -Switch
Amazon(アマゾン)
 

 


 今日のかまいたちの夜×3はどうかな?
にほんブログ村 ゲームブログ 今日やったゲームへ
にほんブログ村

ペンション“シュプール”編 13章:黒猫←1階から調べましょう

 

【※早期購入特典無し】かまいたちの夜×3(トリプル) -Switch
Amazon(アマゾン)
 

 


 今日のかまいたちの夜×3はどうかな?

にほんブログ村 ゲームブログ 今日やったゲームへ
にほんブログ村

岩下エンディング№23:楽しきかな人生


 今日のアパシー学校であった怖い話1995特別編はどうかな?


 4週目開始!
 1人目は新堂誠を選択→シナリオ:戦いのゴングがなって→新堂エンディング№19~24を見る
 2人目は荒井昭二を選択→シナリオ:戦下の友情→荒井エンディング№08~10を見る
 3人目は風間望を選択→シナリオ:かぐわしきにおひ→風間エンディング№01:かぐわしきにおひを見る
 4人目は福沢玲子を選択→シナリオ:歪んだ被写体→福沢エンディング№8~11を見る


 5人目は、岩下玲子を選択!
 岩下明美は3年A組の生徒。


 「坂上君は、人に裏切られたことあるの?」
  1. あります
  2. ありません
  3. 答えたくないです
 「別にいいわ、何と答えようと、あなたの自由ですものね。
 逆にあなたは、今までに人を裏切ったことがあったと思うのかしら?」
  1. あります→シナリオ:偽りの愛
  2. ありません→シナリオ:命の値段
  3. 答えたくないです
 「別にいいわ、何と答えようと、あなたの自由ですものね。
 秘密主義者なのか、それとも心に何か深い傷を負っているのかしら。良ければ教えてもらえないかしら?」
  1. 秘密主義
  2. 過去、心に深い傷を負った
  3. 答えたくないです→シナリオ:ポプリ
 「そう、あなたは秘密主義者なのね。
 人は誰でも心の中に影を持っているわ。人には知られたくない秘密、人には触れられたくない過去、そして自分でも忘れてしまいたいほどの嫌な思い出。もしかして、私がそんなあなたの傷を抉ってしまったかしら。
 心に黒を飼っているあなたは、被害者?それとも、加害者?」


 シナリオ:赤と黒の法悦


 「ところであなたは本をよく読むのかしら?
 本はいいわ。読む者をいろんな世界へ連れていってくれるから。現実の世界だけではなく、空想上の世界でも、本さえあれば自由に旅することができるのよ。もちろん、それには豊かな想像力も不可欠だけどね。
 坂上君、あなた、自分の想像力には自信があるかしら?」
  1. ある
  2. ない
  3. わからない
 「そう、あるの。坂上君って見かけによらず自信家なのね。
 想像力に自信があるのだったら、これから私が話すことも、臨場感あふれる記事にできるはずだわ。せっかく私が時間を割いて語る話ですもの。つまらない記事にしたら、一生後悔するはめになるわよ。うふふふふ」


 それは真っ黒な本で、題名もなければ、出版社の記載も、値段も書いていない。
 その本は、本が書き手を選ぶのだ。
 本は常に自分を完結させてくれる書き手を探しており、書き手となりそうな人を見つけると、どこからともなく、突然その人の前に姿を現す。気が付くと、本棚の中に紛れていたり、偶然立ち寄った書店の棚や学校の図書館に並んでいたりするのだ。
 もし、本を見つけたら、その人はその後の人生が変わるのだ。
 噂では、その黒い本の内容を完結させることができたら、大金持ちになれると言われている。
 完結させると本はどこかへともなく消えてしまうが、その内容は書いた人の頭の中の鮮明に残っており、その内容でもう一度本を書くと、必ずベストセラーになるのだ
 この黒い本は、特殊なインクで書かれており、続きを書くのもそのインクが必要で、それ以外では続きが書けない。
 そして、そのインクは、生き物の血だった。血は空気に触れるとすぐに乾燥してしまって書けなくなるので、作品を完成させるまで途切れることなく、新しい血を用意し続けないといけないのだ。


 岩下のクラスにとても本の好きな女の子がいた。
 名前は相田瑞穂といい、眼鏡をかけてて、いつも自分の席で静かに本を読んでいた。
 ロングヘアのおとなしい少女だったが、暗いわけではなく、受け答えが天然だったのでみんなから好かれていた。
 スタイルが良く、眼鏡をはずすと意外にかわいいと男子にもひそかに人気があった。


 ある日の放課後、相田が意味ありげな笑みを浮かべながら、岩下に話しかけてきた。
 「岩下さん、黒と赤という本のこと知ってる?」
 「スタンダールの?」
 「ううん、それは赤と黒でしょ?」
 岩下はムッとした。相田が言い間違えたのかと思ったから。
 岩下が顔をしかめたのを見て、相田はあわてて弁解した。
 「ごめんね。スタンダールの本のことじゃなくて、違う本のことで相談したことがあるの」
 「相談ですって?」
 「ええ、岩下さんなら、良い回答を貰えると思って」
 「いいわ、続けて頂戴」
 「2週間ほど前のことなの。学校の図書室に見たことのない真っ黒な本が並んでいるのを見たの。私は何だろうと思って手にとってみたの。分厚くて、とても重たい本だった。
 それに、すごく変なにおいがした。何かが腐ったような、懐かしい気もする、今までも嗅いだことのないにおいだった。
 開いてみると、黒い紙の上に見慣れない赤茶色のインクで文字が書かれていたわ。
 手掛かりになればいいと思って、思い切ってその本を読んでみたの。手掛かりはわからなかったけど、私、その本に取りつかれてしまったの。だって、すごく面白かったし。
 私、その本がすごく面白いものだから、つい黙って持ち帰ってしまってね」
 「面白いって、どんな内容なの?」
 「それはちょっと・・・
 話したら、岩下さんも読んでしまいたくなるでしょ」
 肝心なことを話さない間にイライラしながら、岩下は「内容はいいわ。話を続けて」と言った。
 「岩下さん、悪魔って信じる?」


 「坂上君、あなたは悪魔の存在を信じるかしら?」
  1. 信じる
  2. 信じない
 「悪魔はね、いるのよ。
 あなた、今笑ったわね?私、馬鹿にされるのが嫌いだって、まだわからないのかしら?」


 岩下は悪魔の存在を信じているけど、それを相田には言わずに「悪魔?」と、いぶかしげに問い返した。
 「その黒い本から悪魔が出てきたの」
 「で、その悪魔はどうしたの?」
 「私、黒い本をいつも寝る前に少しずつ読んでいたの。ページ数を決めて、決まったページ以上は読まないようにしていたの。
 そうしないと、あっという間に読み終えていそうなくらい面白いんだもの。
 そんなある日、物音で目を覚ましたの。それは人の笑い声だった。
 弟かもしれないと思い部屋のドアを勢いよく開けたが、誰もいなかったの。
 私、怖くなって、布団にもぐりこんで震えていたんだけど、そのうちに眠ってしまったみたいで、気が付くと朝になっていたの」
 「それで?」
 「次の日も、笑い声がしたの。今度は枕元でね。思わず、目を開けて見てしまったの。
 すると、黒い影みたいのがそこに立っていたの。その影は黒い本を持って、こう言ったの。
 『もうすぐ読み終わってしまうな』
 私、恥ずかしいけど、そのまま気を失ってしまって・・・
 次の日起きて、すぐ本を調べたら、怪しい影の言う通り、もう少しで話が終わってしまうところだったの。
 巻末までには、まだ厚みがあったから、まだ先は長いと思っていたんだけど、その本にはお話が途中までしか書かれていなかったのよ。
 その晩、私はついに本を読み終えてしまったの。寝ようと思ったら、男の顔が浮かんでいて、続きを書け、と私に言ったの。
 私、怖いからそのままにしておいた。でも影はどこにでも現れて、続きを書け、って私に迫るの。ほかの人には見えないみたいで、私にしか見えないみたい」
 「今もこの教室にいるの?」
 「ううん、今はいない。
 それで、私、続きを書こうとしてみた。お話の続きは頭の中に浮かんできたのよ。だからスラスラ書けると思っていた。そうしたら、突然、黒い影が出てきて、『血で書け』って言ったのよ。
 血なんて書けないよ?どうしたらいいの?
 ・・・岩下さんごめんね。岩下さんだって、どうしたらいいかわからないよね。私、自分で何とかしてみるね」
 「血を用意しないと続きが書けないんでしょ?自分の体なんて、そんなに簡単に切れるものじゃないわよ?」
 「うん、そうだね。
 話したら少し楽になったわ。ありがとう、岩下さん」
 そう言うと、相田は自分の席に戻り帰り支度を始めたので、岩下も帰ることにした。


 次の日、学校に来た相田の顔色が良くなかった。どうも手首に包帯を巻いているようだった。
 日に日に彼女の顔色が悪くなっていった。体中切り刻んで、傷だらけだったみたいだ。制服の下は、きっと包帯やら絆創膏でいっぱいだったのだろう。
 そのうち、見えている部分にまで包帯が巻かれたり、絆創膏が貼られていくようになった。


 ある時、岩下の方から、相田に、どうして逃げることを考えないのか?と切り出してみた。
 「どうして、そんなことを聞くの?
 もしかして『黒と赤の魔導書』の秘密を知って、私から奪おうとしているの?」
 「『黒と赤の魔導書』?そんなものは知らないわ」
 「いいわ、仮に岩下さんが奪おうとしていたって、その時はその時で好都合かもね」
 そして、相田は、黒と赤の秘密について話し始めた。
 「図書館に置いてあった本は、『黒と赤の魔導書』という本で、誰かの前に現れるとき、それは必ず未完の形をしていて、手にした者は、それを完結させる権利が与えられるというわけ」
 「権利が与えられる?強制ではないというわけ?」
 「もちろん違うわ。これは与えられた権利なの。選ばれた人間だけが、得られる権利なのよ。
 放棄することもできるわ。もっとも、放棄するつもりなんてさらさらないけどね。
 それはとても簡単よ。どこか適当な本棚にこの『黒と赤の魔導書』を置いてきてしまえばいいのよ」
 「そんな簡単なことを・・・」
 「どうしてしなかったのかって?
 だって、この物語を完結させることができたなら、大金持ちになれるのよ!」
 「あなた、そんな話を信じたの?」
 「もちろん、私も最初は信じなかったわ。でも悪魔が私に見せてくれたのよ。それを書いて大金持ちになった文豪の姿をね」
 「期限はないの?」
 「ないわ。書けない人はどれほど待っても書けないし、書ける人は意外とサラサラと書いてしまうみたいね。
 書ける人は自分の血だけですぐに書いたというんだから、文豪の名も伊達じゃないわよね」


 「坂上君は、相田さんの話を信じられるかしら?」
  1. 信じられる→岩下エンディング№20:降魔伏霊岩下エンディング№21:魔導書の奴隷岩下エンディング№22:忍び寄る影
  2. 信じられない
 「そうね、普通は信じる方が馬鹿よね。
 でもね、これは紛れもない事実だったの」


 ある日、突然、相田が岩下に話しかけてきた。
 「ねえ、岩下さん。私、これから先どうやって血を調達したらいいのかな?このままじゃ、私、死んじゃう。本を完成させることなんてできない」
 「私に聞かれても困るわ」
 「そうよね、ごめん」
 彼女はトボトボと帰っていった。


 次の日を境に、彼女は日を追うごとに元気になり、体中にあった切り傷も治って、制服から見える部分にあった包帯もなくなった。
 そして、その頃から、学校付近でペットが行方不明になる事件が相次いだ。


 岩下が一人でいるときに相田がやってきて、嬉々として教えてくれた。
 「あれって、自分の血じゃなくても良かったみたい。それどころか人間の血ですらなくていいみたいよ。
 悪魔って意地悪ね。もっと早く教えてくれればいいのに。あははは」
 誰がペット誘拐犯であるか、語るまでもない。


 「ねえ、相田さんは、『黒と赤の魔導書』を完成させることができたと思う?」
  1. 思う
  2. 思わない
 「ええ、彼女は悪魔の本を書き上げたわ。無数の罪もない生き物たちの死体を積み上げてね。
 でも、実は私、本の完成を彼女の口から聞いたわけではないのよ。
 あれでも相田さんは、一生懸命、『小説が完成したよ!』って伝えようとしていたのかもしれない。
 というのものね、彼女はもう人の言葉を話せなくなっていたのよ」


 ある日、岩下が登校したら、教室の真ん中で四つん這いになってグルグル歩き回る相田の姿があった。
 その姿は、まるで大きな犬のようだった。
 大きな声を出しているが、それは犬そのものだった。
 そのうち誰かが先生を呼びに行き、相田は先生たちに取り押さえられて、教室の外に連れ出された。岩下が相田の姿を見たのは、それが最後だった。
 相田は、黒と赤の魔導書を完成させる前に、自分が殺した罪もない動物たちの怨念たちに捕らわれてしまったのだろう。


 「その後の彼女がどうなったって?さあ、知らないわ。
 私は相田さんが自分の欲望のままに行動し、それにふさわしい結末を迎えたのを、横で見ていただけなんですからね」


 岩下エンディング№23:楽しきかな人生
 CGギャラリー:48/124
 №10:最高のホラー

にほんブログ村 ゲームブログ 今日やったゲームへ
にほんブログ村

ペンション“シュプール”編 12章:犯人はペンションの中?

 

【※早期購入特典無し】かまいたちの夜×3(トリプル) -Switch
Amazon(アマゾン)
 

 


 今日のかまいたちの夜×3はどうかな?
にほんブログ村 ゲームブログ 今日やったゲームへ
にほんブログ村

ペンション“シュプール”編 11章:かまいたち

 

【※早期購入特典無し】かまいたちの夜×3(トリプル) -Switch
Amazon(アマゾン)
 

 


 今日のかまいたちの夜×3はどうかな?
にほんブログ村 ゲームブログ 今日やったゲームへ
にほんブログ村

ペンション“シュプール”編 10章:マネキン人形のように

 

【※早期購入特典無し】かまいたちの夜×3(トリプル) -Switch
Amazon(アマゾン)
 

 


 今日のかまいたちの夜×3はどうかな?
にほんブログ村 ゲームブログ 今日やったゲームへ
にほんブログ村

ペンション“シュプール”編 9章:鳩のなく夜

 

【※早期購入特典無し】かまいたちの夜×3(トリプル) -Switch
Amazon(アマゾン)
 

 


 今日のかまいたちの夜×3はどうかな?


にほんブログ村 ゲームブログ 今日やったゲームへ
にほんブログ村

ペンション“シュプール”編 8章:遅れて来た客

 

【※早期購入特典無し】かまいたちの夜×3(トリプル) -Switch
Amazon(アマゾン)
 

 


 今日のかまいたちの夜×3はどうかな?
にほんブログ村 ゲームブログ 今日やったゲームへ
にほんブログ村

ペンション“シュプール”編 7章:就職の誘い

 

【※早期購入特典無し】かまいたちの夜×3(トリプル) -Switch
Amazon(アマゾン)
 

 


 今日のかまいたちの夜×3はどうかな?
にほんブログ村 ゲームブログ 今日やったゲームへ
にほんブログ村

岩下エンディング№22:忍び寄る影


 今日のアパシー学校であった怖い話1995特別編はどうかな?


 4週目開始!
 1人目は新堂誠を選択→シナリオ:戦いのゴングがなって→新堂エンディング№19~24を見る
 2人目は荒井昭二を選択→シナリオ:戦下の友情→荒井エンディング№08~10を見る
 3人目は風間望を選択→シナリオ:かぐわしきにおひ→風間エンディング№01:かぐわしきにおひを見る
 4人目は福沢玲子を選択→シナリオ:歪んだ被写体→福沢エンディング№8~11を見る


 5人目は、岩下玲子を選択!
 岩下明美は3年A組の生徒。


 「坂上君は、人に裏切られたことあるの?」
  1. あります
  2. ありません
  3. 答えたくないです
 「別にいいわ、何と答えようと、あなたの自由ですものね。
 逆にあなたは、今までに人を裏切ったことがあったと思うのかしら?」
  1. あります→シナリオ:偽りの愛
  2. ありません→シナリオ:命の値段
  3. 答えたくないです
 「別にいいわ、何と答えようと、あなたの自由ですものね。
 秘密主義者なのか、それとも心に何か深い傷を負っているのかしら。良ければ教えてもらえないかしら?」
  1. 秘密主義
  2. 過去、心に深い傷を負った
  3. 答えたくないです→シナリオ:ポプリ
 「そう、あなたは秘密主義者なのね。
 人は誰でも心の中に影を持っているわ。人には知られたくない秘密、人には触れられたくない過去、そして自分でも忘れてしまいたいほどの嫌な思い出。もしかして、私がそんなあなたの傷を抉ってしまったかしら。
 心に黒を飼っているあなたは、被害者?それとも、加害者?」


 シナリオ:赤と黒の法悦


 「ところであなたは本をよく読むのかしら?
 本はいいわ。読む者をいろんな世界へ連れていってくれるから。現実の世界だけではなく、空想上の世界でも、本さえあれば自由に旅することができるのよ。もちろん、それには豊かな想像力も不可欠だけどね。
 坂上君、あなた、自分の想像力には自信があるかしら?」
  1. ある
  2. ない
  3. わからない
 「そう、あるの。坂上君って見かけによらず自信家なのね。
 想像力に自信があるのだったら、これから私が話すことも、臨場感あふれる記事にできるはずだわ。せっかく私が時間を割いて語る話ですもの。つまらない記事にしたら、一生後悔するはめになるわよ。うふふふふ」


 それは真っ黒な本で、題名もなければ、出版社の記載も、値段も書いていない。
 その本は、本が書き手を選ぶのだ。
 本は常に自分を完結させてくれる書き手を探しており、書き手となりそうな人を見つけると、どこからともなく、突然その人の前に姿を現す。気が付くと、本棚の中に紛れていたり、偶然立ち寄った書店の棚や学校の図書館に並んでいたりするのだ。
 もし、本を見つけたら、その人はその後の人生が変わるのだ。
 噂では、その黒い本の内容を完結させることができたら、大金持ちになれると言われている。
 完結させると本はどこかへともなく消えてしまうが、その内容は書いた人の頭の中の鮮明に残っており、その内容でもう一度本を書くと、必ずベストセラーになるのだ
 この黒い本は、特殊なインクで書かれており、続きを書くのもそのインクが必要で、それ以外では続きが書けない。
 そして、そのインクは、生き物の血だった。血は空気に触れるとすぐに乾燥してしまって書けなくなるので、作品を完成させるまで途切れることなく、新しい血を用意し続けないといけないのだ。


 岩下のクラスにとても本の好きな女の子がいた。
 名前は相田瑞穂といい、眼鏡をかけてて、いつも自分の席で静かに本を読んでいた。
 ロングヘアのおとなしい少女だったが、暗いわけではなく、受け答えが天然だったのでみんなから好かれていた。
 スタイルが良く、眼鏡をはずすと意外にかわいいと男子にもひそかに人気があった。


 ある日の放課後、相田が意味ありげな笑みを浮かべながら、岩下に話しかけてきた。
 「岩下さん、黒と赤という本のこと知ってる?」
 「スタンダールの?」
 「ううん、それは赤と黒でしょ?」
 岩下はムッとした。相田が言い間違えたのかと思ったから。
 岩下が顔をしかめたのを見て、相田はあわてて弁解した。
 「ごめんね。スタンダールの本のことじゃなくて、違う本のことで相談したことがあるの」
 「相談ですって?」
 「ええ、岩下さんなら、良い回答を貰えると思って」
 「いいわ、続けて頂戴」
 「2週間ほど前のことなの。学校の図書室に見たことのない真っ黒な本が並んでいるのを見たの。私は何だろうと思って手にとってみたの。分厚くて、とても重たい本だった。
 それに、すごく変なにおいがした。何かが腐ったような、懐かしい気もする、今までも嗅いだことのないにおいだった。
 開いてみると、黒い紙の上に見慣れない赤茶色のインクで文字が書かれていたわ。
 手掛かりになればいいと思って、思い切ってその本を読んでみたの。手掛かりはわからなかったけど、私、その本に取りつかれてしまったの。だって、すごく面白かったし。
 私、その本がすごく面白いものだから、つい黙って持ち帰ってしまってね」
 「面白いって、どんな内容なの?」
 「それはちょっと・・・
 話したら、岩下さんも読んでしまいたくなるでしょ」
 肝心なことを話さない間にイライラしながら、岩下は「内容はいいわ。話を続けて」と言った。
 「岩下さん、悪魔って信じる?」


 「坂上君、あなたは悪魔の存在を信じるかしら?」
  1. 信じる
  2. 信じない
 「悪魔はね、いるのよ。
 あなた、今笑ったわね?私、馬鹿にされるのが嫌いだって、まだわからないのかしら?」


 岩下は悪魔の存在を信じているけど、それを相田には言わずに「悪魔?」と、いぶかしげに問い返した。
 「その黒い本から悪魔が出てきたの」
 「で、その悪魔はどうしたの?」
 「私、黒い本をいつも寝る前に少しずつ読んでいたの。ページ数を決めて、決まったページ以上は読まないようにしていたの。
 そうしないと、あっという間に読み終えていそうなくらい面白いんだもの。
 そんなある日、物音で目を覚ましたの。それは人の笑い声だった。
 弟かもしれないと思い部屋のドアを勢いよく開けたが、誰もいなかったの。
 私、怖くなって、布団にもぐりこんで震えていたんだけど、そのうちに眠ってしまったみたいで、気が付くと朝になっていたの」
 「それで?」
 「次の日も、笑い声がしたの。今度は枕元でね。思わず、目を開けて見てしまったの。
 すると、黒い影みたいのがそこに立っていたの。その影は黒い本を持って、こう言ったの。
 『もうすぐ読み終わってしまうな』
 私、恥ずかしいけど、そのまま気を失ってしまって・・・
 次の日起きて、すぐ本を調べたら、怪しい影の言う通り、もう少しで話が終わってしまうところだったの。
 巻末までには、まだ厚みがあったから、まだ先は長いと思っていたんだけど、その本にはお話が途中までしか書かれていなかったのよ。
 その晩、私はついに本を読み終えてしまったの。寝ようと思ったら、男の顔が浮かんでいて、続きを書け、と私に言ったの。
 私、怖いからそのままにしておいた。でも影はどこにでも現れて、続きを書け、って私に迫るの。ほかの人には見えないみたいで、私にしか見えないみたい」
 「今もこの教室にいるの?」
 「ううん、今はいない。
 それで、私、続きを書こうとしてみた。お話の続きは頭の中に浮かんできたのよ。だからスラスラ書けると思っていた。そうしたら、突然、黒い影が出てきて、『血で書け』って言ったのよ。
 血なんて書けないよ?どうしたらいいの?
 ・・・岩下さんごめんね。岩下さんだって、どうしたらいいかわからないよね。私、自分で何とかしてみるね」
 「血を用意しないと続きが書けないんでしょ?自分の体なんて、そんなに簡単に切れるものじゃないわよ?」
 「うん、そうだね。
 話したら少し楽になったわ。ありがとう、岩下さん」
 そう言うと、相田は自分の席に戻り帰り支度を始めたので、岩下も帰ることにした。


 次の日、学校に来た相田の顔色が良くなかった。どうも手首に包帯を巻いているようだった。
 日に日に彼女の顔色が悪くなっていった。体中切り刻んで、傷だらけだったみたいだ。制服の下は、きっと包帯やら絆創膏でいっぱいだったのだろう。
 そのうち、見えている部分にまで包帯が巻かれたり、絆創膏が貼られていくようになった。


 ある時、岩下の方から、相田に、どうして逃げることを考えないのか?と切り出してみた。
 「どうして、そんなことを聞くの?
 もしかして『黒と赤の魔導書』の秘密を知って、私から奪おうとしているの?」
 「『黒と赤の魔導書』?そんなものは知らないわ」
 「いいわ、仮に岩下さんが奪おうとしていたって、その時はその時で好都合かもね」
 そして、相田は、黒と赤の秘密について話し始めた。
 「図書館に置いてあった本は、『黒と赤の魔導書』という本で、誰かの前に現れるとき、それは必ず未完の形をしていて、手にした者は、それを完結させる権利が与えられるというわけ」
 「権利が与えられる?強制ではないというわけ?」
 「もちろん違うわ。これは与えられた権利なの。選ばれた人間だけが、得られる権利なのよ。
 放棄することもできるわ。もっとも、放棄するつもりなんてさらさらないけどね。
 それはとても簡単よ。どこか適当な本棚にこの『黒と赤の魔導書』を置いてきてしまえばいいのよ」
 「そんな簡単なことを・・・」
 「どうしてしなかったのかって?
 だって、この物語を完結させることができたなら、大金持ちになれるのよ!」
 「あなた、そんな話を信じたの?」
 「もちろん、私も最初は信じなかったわ。でも悪魔が私に見せてくれたのよ。それを書いて大金持ちになった文豪の姿をね」
 「期限はないの?」
 「ないわ。書けない人はどれほど待っても書けないし、書ける人は意外とサラサラと書いてしまうみたいね。
 書ける人は自分の血だけですぐに書いたというんだから、文豪の名も伊達じゃないわよね」


 「坂上君は、相田さんの話を信じられるかしら?」
  1. 信じられる
  2. 信じられない
 「あら、そう。坂上君って素直なのね。
 相田さんは悪魔に身も心も魅入られてしまったのよ、うふふふ」


 「岩下さん、兄弟いる?」
 「ええ、いるわ」
 「私、弟がいるの!岩下さんは?」
 「私には弟がいるわ」
 「弟ってどう?仲いい?」
 「いいえ」
 「でしょう!時々、殺したくなったりしない?」
 「・・・そうね」
 岩下は弟が大好きだった。喧嘩もしないような姉と弟っているのかと思って、そう答えただけだった。
 「ああー、やぱりそうなるよね。
 私、あの時、岩下さんに相談してよかった。
 岩下さん、私たち親友ね!」
 そう言って、相田は帰っていった。


 今度は相田が元気になっていった。顔色も少しずつ良くなり、体中にあった無数の切り傷も治って、見える部分にあった包帯もなくなった。
 同じころ、相田の小学生の弟が行方不明になっていた。行方不明というだけだったので、ニュースにもなからなった。


 ある日、相田から岩下の家に電話があった。
 「岩下さん、夜遅くにごめんね」
 「いいのよ、何か相談事でも?」
 「岩下さんに随分良くしてもらったから、途中経過でも報告しておこうかなと思っただけ」
 「で、お話は進んでいるの?」
 「もう、バッチリ!
 この話を全部書き終わったら、まず岩下さんに読ませてあげるね」
 「あら、嬉しいわ。ありがとう。
 そういえば血の方は大丈夫なの?」
 「・・・岩下さんにだけは話してもいいかな?あのね、血というのは別に自分の物じゃなくても良かったの。生き物の血なら何でもいいみたいなんだよ」
 「あの影がそう言ったの?」
 「うん。私、自分を切って血を流すことに本当に疲れちゃって、『赤と黒の魔導書』を道連れにして死のうと思って、電車に飛び込もうとしたのよ。
 電車が来て、いざ飛び込もうとしたら、突然腕をグイっと掴まれたの。助けてくれた駅員さんは、やさしそうなおじさんだった。
 その駅員さんがニッコリと笑いながら私に言ったの。『弟がいるじゃないか』って。
 私、気づいたら自宅のベッドにいたわ」
 「夢だったの?」
 「ううん、夢じゃなかった。腕を掴まれた痕が残っていたの。その形は明らかに人間のものじゃなかった。
 そして、気づいたの。弟の血を使って書けばいいんだって。
 それでね、私、岩下さんに、弟って殺したくない?って聞いたこと覚えている?
 岩下さん言ったよね。弟なんていくら殺しても足りないくらいだって。
 私、さっそく家に帰って、弟を殴ってみたの。殴ったら鼻血をダラダラ出して、泣き喚いていたわ」
 「その時は、親はいなかったの?」
 「岩下さん、ひょっとして、私のこと馬鹿だと思ってるでしょ?親はもちろんいなかったわ。
 それでね、それでね、聞いて聞いて!
 弟の血で続きを書いたら、書けたわ!全然問題なかったのよ。
 だから、殺さないように加減して殴って気絶させて、あとはタンスの中で飼って、それで血を取り続けようと計画したわけ」
 「よくご両親にバレなかったわね?」
 「灯台下暗しっていうやつじゃない?まさか姉の部屋のタンスの中で半殺しで飼われているなんて思ってもみないじゃない?あははは。
 本当に岩下さんに相談してよかった。岩下さんは私の親友よ。
 じゃあ私、そろそろ続きを執筆しないといけないから、電話を切るわね」
 そう言って、相田は電話を切った。
 それからも、相田は時々岩下の家に電話してきた。
 しばらくして、相田の弟は死んだ。当然、そんな状態で長くもつはずはない。


 ある日の休憩時間、相田が教室に誰もいないのを見計らって、岩下に声をかけてきた。
 「弟、死んじゃった」
 岩下が黙っていると、すぐに相田は自分の席に戻っていった。
 その後、授業中に相田は悲鳴を上げると、早退した。


 その夜、相田から岩下に電話があった。
 「今日、私、悲鳴を上げたでしょ。あれね、ふと机の下を見たら、血まみれの弟が座っていたの。
 それから、弟が私から離れようとしないで、私の耳元で、『次は誰なんだよ?』って囁き続けてるの」
 岩下が黙っていると、電話口を離した相田の「誰?」という声が聞こえてきた。
 受話器の向こうからは、言い争う声が聞こえてきた。
 「ちょっと勝手に入ってこないでよ!」
 「お姉ちゃん、秀ちゃんがどうしたの?秀ちゃんがいるの?」
 どうやら、相手は相田の母親のようだ。
 「いないよ、入ってこないでよ!」
 「秀ちゃん、秀ちゃん!」
 「いないっていってんだろう、ババア!」
 その時『タンスの中だよ、ママ』という声がはっきりと聞こえた。
 バン!とタンスを開ける音がした。
 「うわああああ!」と相田の悲鳴のあと、ゴン、という鈍い音と荒い息遣いが聞こえてきた。
 その後もいろいろな音が聞こえてきたが、岩下は、相田が母親を殴ってタンスの中に隠している、と思った。
 「もしもし?」
 「もしもし」
 「ごめんね、電話、待たせちゃって。お母さんが部屋に入って来ちゃって参ったよ。なんか弟も告げ口みたいなことするし。勢いでお母さんまで殴っちゃった」
 「あなた、大丈夫?」
 「うん、もう大丈夫。すいぶん弟で練習したから、力加減が抜群だったみたい、たぶん、死なないと思うよ
 ガムテープでグルグル巻きにしてタンスの中に放り込んだから、これでまたしばらくはインクの心配をしないですむよ」
 そう言って、相田は電話を切った。


 それから相田は毎日、岩下に電話をかけてきたが、岩下はほとんで返事をせず、黙って聞いているだけだった。
 相田はそれも構わず勝手にペラペラを話していた。


 ある日の電話で、相田は、父親をどうやって誤魔化そうかと岩下に相談してきたが、岩下は黙っていた。
 ほどなくして、母親が死んだ、と相田が言ってきた。
 死んだあと、母親も幽霊になって出てきて、『次はお父さんを殺しなさいよ』と言ってきたので、相田はすぐに父親を殺してしまった。



 「本を完成させるために、自分の家族を全員殺してしまうなんて、愚かという以外に何も思い浮かばないわ。
 それで、『黒と赤の魔導書』は書きあがったのかって?
 それがね、まだだったのよ。
 彼女は、執筆をつづけたと思う?」
  1. 続けた→岩下エンディング№20:降魔伏霊
  2. 断念した→岩下エンディング№21:魔導書の奴隷
  3. 想像もつかない
 「あなた、自分の頭で考えることを完全に放棄してしまっているのではないかしら!貧困な想像力では学校新聞の記事すら、まともに書けるかどうかわからないわね。
 話が逸れてしまったわね。相田さんね、あれから学校に来なくなってしまったの。
 どうしているのかは、誰にもわからないわ。でもね、私の元には、今でもたまに電話はかかってくるんですけどね。
 それは掠れた声で『うちに来て、親友でしょ?』と、繰り返すばかり。それ以外はほとんど会話ができない状態よ。
 そうそう、最近暗くなると、下校途中の生徒を狙った通り魔が現れるそうね。
 人気のない道を一人で歩いていると、背後から何者かが近づいてきて、いきなり刃物で切りかかってくるそうよ。
 坂上君も、帰りが遅くなったときは背後に気をつけてね。うふふふふ」


 岩下エンディング№22:忍び寄る影
 CGギャラリー:47/124

にほんブログ村 ゲームブログ 今日やったゲームへ
にほんブログ村

ブログ内検索

プロフィール

HN:
勇者弐位
性別:
女性
職業:
大阪のオバチャン
趣味:
ゲーム
自己紹介:
 ゲーム大好きな大阪のオバチャンです。
 やりたいゲームは発売日に買ってるが、プレイする時間がまったく足りてないでの、クリアするのはいつになるのやら・・・

忍者カウンター

アクセスカウンター

カテゴリー

アーカイブ

P R

フリーエリア