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チラシの裏~勇者弐位のゲーム日記

 ゲーム大好きな大阪のオバチャンのほぼゲームのことしか書いてない日記。10年やってたブログがプログラム書き換えられて海外の怪しいサイトに飛ばされるようになったんで、2017年4月に引っ越ししてきました。10年分の過去記事が36MBもあるし、データが壊れてるのか一部送れないものもあり、まだまだインポートの途中(;^_^   過去記事分は引っ越しで持ってきたものなので、表示が一部おかしいかもm(__)m  

1 April mon.その2

 

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 今日のNever 7 - The End of Infinityはどうかな?


 誠 V.S. 優夏


 着替えから戻って来た優夏は、ネットの向こう側で不敵な笑みを浮かべている。
 優夏のサーブ。
 オレは一歩も動けなかった。稲妻のような剛速球は鋭くコートに突き刺さった。
 「これでフィフティーンオールね」
 「なかなかやるな」
 「なんか笑顔が引きつっているんですけど」
 「ちょっと油断しただけだ!」
 「じゃあ、行くよ~」
 燃え上がる火の玉のような強烈なサーブが放たれた。
 しかし、それはオレの真正面だった。
  • クロスに返す
  • ストレートに返す
  • ロブを上げる
 サーブ&ボレーを狙おうと、ネットに向かって猛然とダッシュをかけていた優夏は、慌てて振り向き、ボールを追いかける。
 だが、ボールは優夏の頭上を越え、ベースラインの内側にストンと落ちた。
 「これで15-30かぁ。勝負はこれからよ?」
 休む間もなく、優夏は次のサーブの体勢に入った。
 竜巻のような高速回転のかかったボールは、サービスラインギリギリの位置で跳ね上がった。
 次に返す方向は・・・
  • クロス
  • ストレート
 軽やかなステップを踏みながら、優夏がオレの返球に素早く追いつき、軽々とボールを返した。
 トップスピンのかかったボールが、吸い込まれるようにコートを打つ。
  • とりあえず返す
  • ここはロブで
 何とか返すことはできたが、このままじゃラチが開かない。
  • 前に出てみる
  • チャンスを待つ
 オレは、ネットに向かって走り出した。
 しかし、優夏はオレの裏をかいて、高々とロブを上げて来た。
 ボールはオレの頭上を越え、ベースラインを越え、背後のフェンスを越えて、森の中へと消えて行った・・・
 (これで15-40か)
 敗色濃厚な優夏は、虎視眈々と何かを企んでいるかのように、意味深な笑みを浮かべながら、
 「古今東西、お酒の種類、焼酎!」と言って、超高速サーブを放った。
 「ぶ、ぶらんで~」
 「日本酒!」
  • ウォッカ!
  • ビール!
  • ジン!
  • 老酒!
 「泡盛!」
  • ビール!
  • ジン!
  • 老酒!
 「テキーラ!」
  • ビール!
  • 老酒!
 「ワイン!」
 「老酒!」
 「うわぁ~ん、思い浮かばないよ~そうだ!スマ~ッ酒!」
 優夏が放った豪快なスマッ酒は、たちまち背後の森へ飲み込まれていった。
 結局第1セットの第1ゲームは、オレの勝利に終わったのだった。


 一生の約束


 「あ~ん、もう見つからないよ~」
 オレの片腕には、39個のテニスボールが入ったプラスチックのカゴがぶら下げられている。
 最後の1個がどうしても見つからなかった。
 探し始めてから、かれこれ30分は経つ。
 気を抜くと、優夏はとんでもない方向にボールを打ち返し、華麗なる場外本塁打をしばしば見せてくれた。
 あれから1時間以上ゲームを続けたが、最後の1球がフェンスを越える間際まで、オレは優夏に1セット負けていたのだ。
 「早く探しちゃお。時間もったいないよ。
 ほら、誠!ボケーっと突っ立ってないで、早く探す!」
 オレも中腰になって探し始めた。
 (何で呼び捨てなんだろ?)
 オレは足を止め、何気なく優夏の方へと視線を向けた。
 あらわになった優夏の太ももが、森の湿り気をまとって瑞々しく見える。すべるようななめらかな肌は、まばゆいほどの清純な艶めきに満ちていた。
 オレは唐突に、ある事実に気づいてしまう。
 (オレは優夏のことを『ゆうか』と呼んでる!)
 優夏だけじゃなく、オレは遥のことを『はるか』、億彦のことを『おくひこ』と呼んでいた。
 「あ!あったよ!」
 テニスボールを高々と掲げながら立ち上がった優夏は、満面の笑顔だった。
 「はい」と言って、優夏がふわりとボールを投げる。
 オレはそれを右手でキャッチして、プラスチックのカゴに入れた。
 これで全部集まったわけだ。
 「ちょっとぉ、サンキューとかありがとうとかないの?」
 「さんきゅう」
 「あ、実は全然感謝してないでしょ?」
  • 元はと言えば優夏のせいだ
  • 感謝している
 「あ~、何かそれ投げやり~」
 「じゃあ、どうすればいいんだよ?」
 「お礼ってのは、気持ちを込めて言うものでしょ」
 それから、オレへの悪態が連なり、だんだん、腹が立ってきた。
 「よーし、試合再開だ!」
 「いいよ、相手になってあげましょう。その代り、もしわたしが勝ったら・・・1つだけ何でも言うことを聞くこと」
 「じゃあ、もしオレが勝ったら?」
 「もちろん、1つだけ、何でも言うことを聞いてあげるよ」
 「受けて立とうじゃないか!」
 かくして、オレ達は再びネットを挟んで向かい合うことになった。
 飾ることのない優夏の態度には、すがすがしさがある。『竹を割ったような性格』とは、きっと彼女みたいな女の子のことを言うのだろう。
 ゼミ合宿も悪くないな、そう思い始めたオレだった。


 試合の決着がついたオレ達は、これからどうするか話し合った。
 もう1試合するほどの体力は残っていなかったし、かと言って、ロッジに戻るには早過ぎる時間だった。
 で、結局、海に行った遥と億彦に合流しようということになった。
 話し合いを終え、オレ達は管理事務所でシャワーを浴びた。
 そして、今オレ達は海へと続く長い坂道を下っている。
 「さ~てと、何やってもらっちゃおっかな?」
  • 「やっぱり、あの約束はなしにしない?」
  • 「もったいぶってないで早く言えよ」
 「真剣に悩んでるの。1つだけしか言うこと聞いてもらえないんだから、できるだけ突拍子もないことをやってもらわなくちゃ。
 まっ、考えておくよ」
 「今、言えよ!」
 「だって、いいのが思いつかないんだもん。約束では有効期限があるなんて言ってないしね。10年経っても、ちゃんと覚えててよ?」


 林道を抜け、オレ達は海岸線に出た。
 西に少し行くと、岩場に囲まれた小さな入り江がある。
 東に向かえば、長い白砂のビーチが広がっている。
 小さな入り江の方を姫ケ浜、長くて広い砂浜の方を月浜と呼ぶらしい。
 オレ達はまず姫ヶ浜を当たってみることにすると、タイミング良く、ばったり2人と出くわした。
 2人はちょうどロッジに帰ろうと思っていた所だったらしい。
 優夏が事情を説明し、せっかくだからということで、オレ達4人は商店街へ繰り出すことになった。 にほんブログ村 ゲームブログ 今日やったゲームへ
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勇者弐位
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女性
職業:
大阪のオバチャン
趣味:
ゲーム
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 ゲーム大好きな大阪のオバチャンです。
 やりたいゲームは発売日に買ってるが、プレイする時間がまったく足りてないでの、クリアするのはいつになるのやら・・・

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