今日の神無迷路はどうかな?
合土駅(あいどえき)は山奥にひっそりと存在している。
合土駅はかつては上越線の駅としてにぎわっていたが、5年前に突然閉鎖されたため、もう列車が停まることはない。そのため、ここに来たいのならば、時折通りかかるバスに乗るしかない。
5年前の閉鎖直前であれば、まだ少数の登山客がこの秘境を訪れていたが、駅が閉鎖されてからは、その登山客もほとんど足を運ばなくなった。
そんな場所に主人公がやってきた理由は、とても魅力的なアルバイトの広告を目にしたからだ。利根地下総合科学研究所と名乗るそれは、実験に協力してくれる一般人を募集していた。
『国家プロジェクトの科学実験に参加していただける方を募集しています。拘束時間はたった3日間、報酬として60万円をお支払いします。薬の試飲なども一切ございませんので、安心安全です』
波立は、怪しすぎると思いつつも、切実に金が必要だったのだ。
波立は、大学受験に3回失敗し、今も勉強中のため、アルバイトをしておらず、塾の授業代、家賃、光熱費、水道代の支払いに困っていたのだ。
波立は実家には戻りたくなかったので、どうしてもこの60万円を手に入れる必要があったのだ。
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