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チラシの裏~勇者弐位のゲーム日記

 ゲーム大好きな大阪のオバチャンのほぼゲームのことしか書いてない日記。10年やってたブログがプログラム書き換えられて海外の怪しいサイトに飛ばされるようになったんで、2017年4月に引っ越ししてきました。10年分の過去記事が36MBもあるし、データが壊れてるのか一部送れないものもあり、まだまだインポートの途中(;^_^   過去記事分は引っ越しで持ってきたものなので、表示が一部おかしいかもm(__)m  

エンディング№431:僕の還る場所



 今日のアパシー鳴神学園七不思議はどうかな?


 倉田のシナリオ:カエルですか?ネズミですか?→エンディング№363~368を見る
 1人目の福田のシナリオ:恋愛教→エンディング№127~139を見る
 2人目の岩下のシナリオ:窓枠の中で→エンディング№310~313を見る
 3人目は風間のシナリオ:下半身ババア→エンディング№168・169を見る
 4人目は荒井のシナリオ:いみぐい村→エンディング№74・75を見る
 5人目は細田のシナリオ:トイレの恋→エンディング№270~272見る
 6人目は新堂のシナリオ:高木ババア→エンディング№001・002・004・005を見る(エンディング№03は7話目のエンディングの影響するので、あとでプレイします)


 語り部6人に話が終わったのに、7人目はまだ姿を見せない。
 新堂に「どうするんだ?」と促された坂上。
  • もうしばらく待ちましょう
  • 新堂さんの意見を聞きたい
  • 帰りましょう
 
 シナリオ:うしろの正面


 「なあ、坂上。7人目は結局まだ来ねえけど、どうするんだよ」
 皆、待たされた不満が噴出したのか、好き勝手に文句を言い出した。
 岩下が席を立ち、つかつかとドアに向かって歩き始めたので、他の皆もそれに続いて席を立った。
 「待ってください」と坂上は皆を呼び止めた。
 「僕が話をします。七不思議は七話揃わないと、終わりませんから。皆さんに気に入ってもらえるような怖い話ができるように頑張りますので、どうか席に戻ってもらえないでしょうか」
 坂上の言葉に一同は顔を見合わせると、ぞろぞろと席に戻った。
 「皆さん、ありがとうございます。それで、最近僕が体験した話と、昔起きたとある話とどちらをご希望でしょうか」
 「へえ、お前は怖い話が苦手だったんじゃねえのか。それなのに、俺たちに選択させてくれるっていうのか?」
 「せっかくですので、よければ新堂さんが選んでいただけますか?」
 「よし、俺が聞きたいのは・・・」
 「わかりました。皆さん、僕の話を聞いていただけますようでありがとうございます。改めまして、僕は1年E組の坂上修一と言います。どうぞ、最後までお付き合いしていただけると嬉しいです」


 昔、この付近に大きな団地があったが、老朽化が進んだため、10年くらい前に取り壊されてしまった。
 その団地にある男の子が住んでいた。
 彼はまだ、その団地に引っ越してきたばかりだったので、周りに友人と呼べる人間がおらず、いつも団地の隅にある古びたブランコで遊んでいた。
 そんなある日、誰かが彼に声を掛けてきた。
 「お前、一人で何してんだよ」
 彼に声を掛けてきたのは、男の子と近い歳の活発そうな少年だった。
 「俺たちと一緒に遊ばねえか?仲間にも紹介してやるよ」
 そう言って、彼は少年の手を引っ張って公園の茂みの中に連れて行った。
 彼に連れていかれた場所には、少年と近い年頃の子供たちが数人おり、思い思いに遊んでいた。  
 「こいつも今日から仲間だ」と紹介されると、他の子どもたちは素直に受け入れてくれた。
 「皆この団地に住んでいる奴らなんだぜ。お前も今日から俺たちに仲間だ。これからは一緒に遊ぼうぜ」
 「うん、よろしく」
  こうして一人ぼっちだった少年に友達ができ、その日から7人は何をするのも一緒に行動した。


 ある夏の暑い日のこと。
 リーダー格の少年が、みんなにある提案をした。
 「学校に行ってみたくねえか?」
 少年は、学校についてよく知らなかった。
 他の子どもたちは小学校はいつも行っているところとのことで、夏休みで誰もいない近くにある高校へ探検に行く、とのことだった。
 子供たちは興味津々で探検に出かけた。


 子供たちがやってきたのは、鳴神学園だった。
 リーダー格の少年の案内で、破れたフェンスを潜り抜けて校内に侵入した子供たちは、木造の旧校舎にやってきた。
 この頃、旧校舎はすでに立ち入り禁止だったが、入り口に立ち入り禁止のテープが貼られているだけで、子供たちが侵入するには簡単だった。
 リーダー格の少年は、「探検するにはぴったりの場所だろ?今から探検しよーぜ」と言った。
 嫌がる子供もいれば、乗り気の子供もおり、結局、子供たちは旧校舎に入ることにした。


 旧校舎の中は、昼間でも薄暗く、木の匂いに満ちていた。
 そして、子供たちが歩く度、床はぎいぎいと音を立てた。
 最初は、その音に怖がっていた子供たちだったが、だんだんと恐怖が薄れていき、好き勝手に遊び回り始めた。
 「これから、みんなで何かして遊ぼうぜ」とリーダー格の少年が言った。
 彼はどんな遊びをしたと思いますか?
 「かくれんぼしようぜ」
 リーダー格の少年がそう提案し、皆はかくれんぼすることにした。


 かくれんぼで誰が鬼になったと思いますか?
  1. 引っ越したきた少年→七話目エンディング02:さよなら、思い出達
  2. 他の誰か
 リーダー格の少年が鬼をかってでた。
 鬼が数を数える声と同時に、子供たちは散り散りに走り出し、それぞれが思い思いの場所に身を潜めた。
 少年は、近くの教室にあった掃除道具入れに身を隠すことにした。
 少年が道具入れのドアを閉めると、目の前には完全な闇が広がっていた。
 完全な闇の中で、少年はひたすら扉が開くまで待っていた。
 けれど、扉は一向に開かれることはなかった。
 それどころか、外からの声が一切聞こえてこなかったが、少年は扉が閉まっているからだと多い、さして気にも止めなかった。
 そうこうしている内に、少年はだんだんと眠くなってきて、そのままうとうとと眠りに落ちてしまった。
 次に目が覚めた時、少年は途端に怖くなり、「怖いよ!出して!!」とがむしゃらにあちこち叩いた。
 途端に扉が開いて、少年は勢いよく放り出されて、床に膝を強く打ち付けた。
 「痛いよぉ、お母さん・・・」
 少年のすすり泣く声が教室に響いたが、誰もそれを聞いている人はいなかった。
 少年が掃除用具入れから出た時には、外はすっかり日が落ち、空には丸い月が煌々と光っていた。
 少年は痛む膝をさすりながら立ち上がり、よろよろと廊下に出た。
 月明かりのみで照らされた廊下は、端まで光が届かず暗い闇が横たわっていた。
 少年は、泣きそうになるのを必死に堪えながら、一歩踏み出した。
 お母さんのところに帰りたい・・・その思いだけが少年を突き動かしていた。
 その時、前方の闇の中、さらにその闇よりも濃く、濃縮された漆黒の何かが少年に近づいてきていた。
 目を凝らしてみると、それを一本の腕で、なめらかに動きながらこちらに手招きしていた。
 「ねえ、僕、お母さんのところに帰りたいよ。僕をおうちにかえしてよ」と少年は、手に母親のところに帰りたいと訴えてみた。
 すると、手はぴたりと動きを止め、少年に囁いた。
 「ダメだよ。キミは、かだかくれんぼの途中だろ?見つけてもらわなければ帰れないよ」
 「じゃあ僕はどうしたらいいの?」
 「こっちへおいで。私と一緒に待とうじゃないか。見つけてもらえれば、キミはおうちに帰れるよ」
 少年は、その言葉を信じて、その漆黒の手を取った。


 「少年は、ずっと皆が来るのを待っていました。けど、いつまでたっても皆は、少年のことを探しに来てはくれませんでした」
 福沢「そんな、噓でしょ」
 新堂「お前、修一って、まさか」
 「誠にいちゃん、皆、どうして僕を探しに来てくれなかったの?」
 新堂「修一、違うんだ。俺たちはお前のことを探したんだ。でも、いくら探しても、お前は見つからなくて、だから先に帰っちまったもんだと思って、帰っちまったんだよ。決して、お前をさがしてなかったわけじゃねえ!」
 風間「そうさ、皆、お前のことをとても心配したんだ。本当だよ」
 風間さん・・・望にいちゃんが恐れおののいた目で、僕のことを見ていた。
 「僕知っているんだ。あの手が教えくれた。皆は僕がいなくなったことを、お母さんたちに言わなかったって」
 荒井「言っても信じてもらえないと思ったんですよ。旧校舎はしらみつぶしに調べましたし、神隠しなんて非現実的なことがあるわけないと思ってましたから。だから修一君は、かくれんぼに飽きて、どこかに行ってしまったと思ったんです」
 「僕はこの集会で誰かが僕の話をしてくれるんじゃないかって期待してたんだ。でも、皆は僕のことを欠片も話してくれなかった。皆、僕の事、忘れたかったんでしょ?なかったことにしたかったんでしょ?」
 細田「違う!みんなはどうか知らないけど、僕は修ちゃんのことを忘れたことないよ!だって、数少ない友達だったもの。けど、あのあと団地は取り壊されることになって、皆とも離ればなれになっちゃって、だから、気付くのが少し遅れちゃっただけだよ!」
 皆の言葉は嘘にまみれていた。皆から出るのは、取り繕った嘘ばかりだ。
 岩下「私たちをどうするの?」
 明美ねえちゃんがぼそっと呟いた。
 「どうもしないよ。皆の気持ちがわかったから、僕はもう行くよ」
 皆を背にして、坂上は歩き出した。


 部室を出ると、そこには見慣れた闇が広がっていた。そして、その暗がりの中から、漆黒の美しい手の持ち主が現れた。
 「ありがとう、死神さん。みんなにもう一度会わせてくれて」
 死神と呼ばれた黒い手の持ち主は、日野だった。
 「お友達に会えてよかったね」
 「うん、でも皆、僕のことを忘れてたんだよ、死神さん」
 黒い手は優しく僕を抱きしめた。
 「人間なんてそんなものさ。あいつらは忘れるようにできている生き物なんだ。自分を守るため、記憶さえ捻じ曲げてしまうんだ。これ以上、彼らと話をしてもキミが苦しくなるだけさ。還ろうか、私たちの居場所へ」
 「うん」
 手を繋いで僕らは、歩き出した。
 僕は、また還っていく。この常闇の深淵へと。



 エンディング№431:僕の還る場所
 エンディング数 38/657 達成度5%
 キャラクター図鑑 38/122 達成度31%
 イラストギャラリー 32/283 達成度11%


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勇者弐位
性別:
女性
職業:
大阪のオバチャン
趣味:
ゲーム
自己紹介:
 ゲーム大好きな大阪のオバチャンです。
 やりたいゲームは発売日に買ってるが、プレイする時間がまったく足りてないでの、クリアするのはいつになるのやら・・・

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