アパシー鳴神学園七不思議+危険な転校生
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今日の
アパシー鳴神学園七不思議はどうかな?
1週目クリア
倉田のシナリオ:カエルですか?ネズミですか?→エンディング№363~368を見る
1人目の福沢のシナリオ:恋愛教→エンディング№127~139を見る
2人目の岩下のシナリオ:窓枠の中で→エンディング№310~313を見る
3人目は風間のシナリオ:下半身ババア→エンディング№168・169を見る
4人目は荒井のシナリオ:いみぐい村→エンディング№74・75を見る
5人目は細田のシナリオ:トイレの恋→エンディング№270~272見る
6人目は新堂のシナリオ:吉田ババア→エンディング№001~005を見る
7話目はシナリオ:うしろの正面:エンディング№426~431を見る
2週目クリア
倉田のシナリオ:呪われたロッカー→エンディング№376~383を見る
1人目は岩下のシナリオ:ポプリ→エンディング№213~217を見る
2人目は細田のシナリオ:サトリサマ→エンディング№262~265を見る
3人目は福沢のシナリオ:彼と彼女の秘密→エンディング№140~142、144・145を見る(143は後で見る予定)
4人目は風間のシナリオ:ひとり七不思議→エンディング№181~187を見る
5人目は新堂のシナリオ:ゲーム実況怪談→エンディング№53・54を見る
6人目は荒井のシナリオ:時田君の自主製作映画→エンディング№58~63を見る
7話目はシナリオ:交換日記の怖い話→エンディング№453~470を見る
3週目開始!
倉田のシナリオ:倉田恵美の飴玉ばあさん→エンディング№369~375を見る
七不思議を聞く当日、日野先輩は、忙しいらしく来られなくなってしまい、坂上一人で仕切ることになってしまった。
集められた7人が誰なのか知らない坂上。この鳴神学園は1学年が500名いるマンモス校のため、入学しから卒業するまで一度も顔を合わせたことがない生徒がいるくらいだ。
緊張感と今朝からの気だるさとどんより曇った天気で、気分が悪い坂上は、空気を吸おうと窓から身を乗り出す。
新聞部の部室の扉を開けると、すでに6人が待っていたが、坂上が知っている顔はひとつもない。
坂上は会釈すると空いている席に座るが、7人目が来ていないことに気付く。
「あなたが7人目ですか」と隣に座った男から声を掛けられる。
思わず立ち上がった坂上は「あ、違います。僕は新聞部の坂上修一といいます。本日は、皆さんお忙しい中お集まりいただき本当にありがごうざいました」とあいさつをし、一礼して座り直した。
メンバーは男性4名、女性2名で、それぞれが初対面なのか会話がない。
「いつまでこうしてればいいんだ?」と、坂上の正面に座っている、ポケットに手を突っ込んだ不良っぽい男子生徒が、坂上をにらみつける。
「こうしていつまで顔を突き合わせていてもしょうがありませんし、あと一人もいつ来るかわからないですし、もしよければ話を始めませんか?」と、ふくよかな体格の男が人懐っこさそうな柔らかな笑顔を浮かべながら言った。
坂上が「彼の言う通りです。皆さんさえよろしければ、そろそろ話を始めたいのですが」と切り出すと、さっきの不良っぽい男が「俺は構わないぜ」と言い、残りのみんなもうなずいた。
「そうね、これ以上待たされるのも嫌だし、悪いのは約束の時間を守れないほうね。始めてちょうだい」
「うんうん、私、早くしゃべりたいし、みんなの話も聞きたい」
「レディのお二人がそう言っているんだ。気を利かしてさっさと始めたまえよ」
「あ、はい、それでは早速始めさせて頂きます」
1人目は細田友春を選択。
「僕ね、今日のこの会をとっても楽しみにしてたんですよ。坂上君も楽しみにしてましたか?」
- 楽しみにしていた
- 特に気にしていない
- あまり乗りではなかった
「坂上君は立場的にみんなを盛り上げるべきだと思うけどなあ。そこまではっきり言われると、なんだかちょっと引いちゃうかも。
それにしても、7人目はどうしちゃたんでしょうかねえ。
迷惑するのは、坂上君なんですもんねえ。かわいそうに。
あ、申し遅れました。僕は細田友春っていいます。2年C組です。
あのう、坂上君って、友達とかいます?」
- 多いほう
- あまりいないor
- 早く話を進めてください→風間と岩下の話を聞いている場合はシナリオ:トイレの恋、風間・新堂・岩下を1番目で2番目に細田を選択するとシナリオ:サトリサマ
風間と新堂と岩下の話を全て聞いていない場合はシナリオ:
機を見る男開始!
細田は、自分がデブだという自覚があるが、ダイエットをしてもどうしても食べたり、汗っかきですぐに喉が渇いてしまい、お茶よりもおいしいジュースを飲んでしまうため、どうしても痩せられないとのことで、小学生の頃から太っており、細田なのにデブと言われ続けていた。
「あの、なんだか坂上君となら良いお友達になれそうな気がするんですよ。
坂上君はどうですか、そんな気がしませんか?」
「ええっ、おかしいですね、そんなはずないんですけど。もしかして照れてるんですか?
可愛いなあ。ますます坂上君のことが好きになっちゃいましたよ。うふふふ」
細田のクラスに大河内雄大という名前の生徒がいる。名は体を表すと言うが、大河内の場合は真逆で、彼は華奢で小さな、いかにもいじめられっ子といった感じの体格だった。
でも、彼は不思議といじめられてなかった。自分の世界を持っているというか、近寄りがたい雰囲気を持っていた。
だから、クラスには一人の友達がいないようで、大河内が誰か他の人と話しているのを見たことは一度もなかった。
細田もクラスに一人も友達がいないので、一方的に大河内に仲間意識みたいものを持っていた。
そんなある日のこと、細画は昼休みにいつものように一人でお弁当を食べていたが、トイレに行きたくなった。
トイレの大の方に入るのを人に見られたくない細田は、数回トイレを覗きにいったが、誰か人がいて用を足すことができなかった。
仕方なく教室の戻った細田は、次の授業を我慢したまま受けた。
その授業が終わった後の休み時間、細田はトイレに行こうかどうか迷っていた。
「細田君、今なら大丈夫だよ。今がトイレに行く絶好のチャンスだよ」と、小さな声が聞こえてきた。顔を上げると大河内だった。
「ありがとう!」
大河内へのお礼もそこそこに細田はトイレに走った。
トイレは奇跡的に誰もいなくて、大河内の言う通り、まさに絶好に機会だった。
その後も、細田がトイレに行くのを我慢している時、大河内が「今なら大丈夫だよ」とトイレに行くタイミングを教えてくれた。
彼が教えてくれたときは不思議とトイレに誰もおらず、安心してトイレに行けるようになった。
ある日の昼休みに細田は思い切って、大河内に聞いてみることにした。
「僕に何か特別な力があるんじゃないかって?」
細田は、いつも大河内の言う通りにトイレに行くが、その時いつも人がいないなんておかしい、と伝えた。
「そうだよね。特に隠すつもりはないから教えるけど、僕には物事を行う絶好の機会。タイミングが見えるんだよ。
例えばトイレで誰にも気づかれずに用を足すタイミングとか、好きな人に告白して成功するタイミングとか、いろいろあるよね」
細田は愕然とした。物凄い力だ、と。でも、信じられない気持ちもあった。
「あ、その顔は僕の話を信じてないな。
例えばスーパーはコンビニで買い物をするでしょ。その時レジが混んでる時ってない?あらかじめ空いている時間帯がわかればその時に行けばいい。
でもさ、それくらういは大抵の人がちょっと気をつければできるんだ。その上に行くためには、どのレジに並べばより効率よく時間を短縮できるかを瞬時に判断できる能力が必要になる。
そのレジに立っている店員の慣れ、並んでいる客の持っているカゴに入っている中身、客層、客の年齢、性別、そういったものをすべて計算して判断する。
もっともそれ以前に店の位置、人の流れ、天候や日時も関係するから事前に把握することは多い。それらをすべて見るんだよ。
そうすればいつ何をするのがベストな選択かがわかるんだ。せっかくの人生、無駄は省かなくっちゃね」
「そんなこと誰にもできるものなの?」
「無理だね。ただし、人並みならぬ努力をすれば誰でもできることさ。
誰でもできる簡単なことを誰もまねできないほど繰り返し努力することさ。だから、この能力を手に入れることは誰にもできるけど、誰にもできないのさ。
結局は観察力さ。かの名探偵ホームズもその人を一瞬見ただけで、職業から住んでいる土地、今悩んでいることなどを的確に当てたという。
それは、その対象者をどれだけよく観察し、また知識に長けていたかということさ。僕は、そういった人間を観察することで、彼が次に何をしたいか、今何に悩んでいるかがわかるんだよ。
でもね、残念なことに自分に関してはその力を使えないんだ。自分のこととなると逆に不幸のカードばかり引いてしまう。
スーパーのレジを選ぶのも要領が悪いし、レストランを選んでもまずい店ばかり引いてしまう。
それにすべてがわかるわけじゃないからね。どの宝くじ売り場でいつ買えば当たるとか、競馬で大穴を当てて一山儲けるとか、ギャンブル系のことはとかく力を発揮しない。
それに人との相性もあるようだ。たまたま細田君はわかりやすい人間だから、タイミングを見ることができただけさ。
細田君は信用できるからこの能力のことを話しているけれど、もし悪い奴に知られたら悪用されてしまう。ギャンブルでは効果を発揮しないと説明したって信じてもらえないし。
過去にそういう目にあって苦い思いをしたのも一度や二度じゃ効かないんだよ、だからみんなにはくれぐれも内緒だよ」
次の日の朝、細田が教室入ると大河内が一人の女子生徒を話をしていた。
細田は素知らぬ振りをして席に着くと、こっそりと彼らの会話に耳を傾けた。
どうやらその女子生徒は、告白のタイミングについて大河内を話しているようだった。
多分、昨日の会話をどこかで耳にしたのだろう。
その日の昼休みに大河内に訊ねてみると、やはり昨日の会話を偶然聞いていたそうだ。
半信半疑に思いながら告白する絶好のタイミングについて彼にきき、彼も見えた答えを彼女に教えてあげたそうだ。
それから数日たったある日、大河内の席に逼迫した表情の男女が何人も集まっていた。
どうやら、この前タイミングを教えてあげた女子生徒が告白して、成功したそうで、その話が瞬く間に広がって、同じような悩みを持ち人たちが彼の話を聞きに来たのだ。
その日を境に、昼休みに大河内の席に恋の悩みに迷える子羊たちが列を作るようになり、放課後は他のクラスメイトが彼を遊びに誘うようになった。
つい先日までクラスで孤独だった人が、たった数日間で学校中の人気者ともいえる立場になった。
それから、細田と大河内はだんだんと疎遠になっていった。
また数日経ったある日、大河内が細田の席にやってきた。
「僕の力の秘密を知りたくないかい?」
「たゆまぬ努力の賜物でしょ?」
「いや、それはあくまでも建前だよ。だが、本質は別にある。
最近他の人とよく話すようになったけど、細田君は特別だから。だから僕についてもっと知ってほしいんだよ。今日の放課後、僕の家に来てくれないかい?」
「坂上君だった、この突然のお誘い、どうしますか?」
「ごめん、せっかくだけど遠慮しておくよ」
細田は大河内の秘密を知りたかったが、それは知ってはいけないことな気がした。
細田が大河内の誘いを断った後も、彼は今までと同じように、細田にトイレに行くタイミングを教えてくれた。
と言っても、その時にはクラス中の人が大河内を頼りにしており、気づいたら大河内はクラスの中心人物になっていた。大河内の言葉には皆、素直に従い、何か決め事があれば彼に決定を委ねる。
そして、大河内も周囲の影響を受けて変わり始めていた。自信がなさそうにいつも下を向いていた彼が、堂々とまっすぐ前を向くようになり、引っ込み事案で絶対に自分から挨拶をするような性格ではなかったのに、「みんな、おはよう」と朝、教室に入ると挨拶するようになった。
大河内が席に座ると、教室にいたクラスメイトが彼の机にわざわざ近づいていって挨拶をし、その後に教室に来た人もわざわざ彼の机に行って挨拶していくのだ。
そして昼休みになると、大河内の席の周囲には人だかりができていて、口々に自分の悩みを言って彼にアドバイスをもらっていた。
「細田くん、今ならトイレに行っても誰もいないよ。だから安心して行っておいで!」
大河内は人込みの中から細田に向けて手を振ってくるから、クラスメイトも細田に注目し、蔑む表情を浮かべる。そうなったら細田は逃げるように教室から出るしかない。
そして、「あいつは僕がいないとトイレにも行けないんだ」という笑い声が背後から聞こえてくる。
そうして大河内はどんどんクラスの人気者になっていって、細田はどんどんクラスで孤立していった。
でも、大河内はタイミングに関しては絶対的な力を持っているが、それ以外は普通の人間と同じなのに、皆は大河内をまるで全知全能の存在だと思っていた。
そんなある日のこと、大河内の周囲は怒号とすすり泣く声に満ちていた。
星野元風「お前の言った通りに勉強したのに成績が上がらなかったじゃねえかよ!」
菊崎あきな「酷いよ、ポチの病気は良くなるって言ったのに・・・」
皆、口々に大河内への不満を投げかけていた。
その日を境に大河内の周りから次々と人が離れて行った。
大河内は孤独に耐えられなくなっていた。最初は数日もすれば自分の力を認めなおして戻ってきてくれると思っていたが、数日経っても自分の周りに人だかりができることはない。
危機感を覚えた大河内は、手段を択ばないようになり、休み時間に手あたり次第他人のタイミングを見るようになった。
「佐藤さん、告白するなら今日の放課後だよ」
「鈴木君、そのゲームを買うなら3日後のほうがいい」
そう言って、クラスメイトを次々と指さしては声高に叫んだ。でも、もはや大河内の言葉に耳を貸す人はおらず、遂に彼の周囲には誰もいなくなってしまった。
聞きもしないことや人に聞かれたくないことも勝手に大声でまくしたてるもんだから、うざがられたのだ。
そして、大河内の言っていることが嘘か本当かは別として、まるで心を読まれているみたいに悩んでいる事を当てられるのが気味悪がっていた。
大河内は、一気に人気と信用を失い、クラスの腫物として扱われるようになってしまい、彼は学校に来なくなった。
それから2週間ほど経ったころ、大河内が学校へ来たが、2週間前までは黒々としていたはずの髪は白く乱れ、その肌はかさかさに乾燥しきり、見ていて痛々しいくらいにやつれているのに、その両目だけは爛々とした光を放っていた。
細田は、大河内が能力の代償を受けたんだと思った。
「やっと見えたんだ。自分のタイミング。今なら皆に一生忘れられずに済む」
大河内はぶつぶと呟きながら教室の中心へと進むと、ポケットから1本のシャーペンを取り出した。
「みんな、見てくれ」
そう言うと、大河内は手に持ったシャーペンを自分の右目に突き刺した。
次に大河内は、ポケットから取り出したコンパスを自分の左目へと突き刺した。
目が見えないであろう大河内は手探りでポケットを探り、取り出した鉛筆を両方の手の平に突き刺した。
大河内は細田の方を向くと、これ以上はないというくらいの満面の笑みを浮かべた。
そして、仕上げとばかりにポケットから小さなナイフを取り出すと、躊躇なく自分の首元へと突き立てた。
傷口からぼぷりと血が溢れて、そのまま大河内は床へと崩れ落ちるように倒れた。最後の寸簡まで彼は満面の笑みを浮かべたままだった。
「大河内君が倒れると同時に掛けられた魔法が解けたように叫び声を上げて、あまりに凄惨な光景と教室の中に漂う錆び臭さに嘔吐する人も大勢いました。
初めて見た自分の絶好の機会が自殺のタイミングだったと考えると、なんだか大河内君が不憫に思えますね。
確かにあの時、あの場には欠けることなくすべてのクラスメイトがいたんですよ。それに加えて彼に群がっていた他クラスの生徒たちもね。
今となっては誰も大河内君のことを話題に出しませんけど、誰も忘れてなんかいないはずです。その証拠に、僕のクラスの人たちは皆ボールペンを使っていますからね。シャーペンを見ると吐いてしまうって人が何人もいるくらいですから。
大河内君は大勢の人に二度と消えないトラウマを植え付けることに成功したんですよ。絶妙な自殺のタイミングによって。
僕は思うんです。彼の力は本当に物事の絶好の機会を見ることができるだけだったんでしょうか?僕は彼にはタイミングを操作する能力もあったんじゃないかって思うんです。
彼はトイレに人がいないタイミングを見ると同時に、その時一切トイレに人が来ないようにしてたんですよ。そして、自分と相性の合う人間をクラスに集めることができた、とか。
本当に大河内君は神に近い存在だったことに本人が気づいていたら、あの悲劇は防げたんでしょうか?」
エンディング№293:自分のタイミング
エンディング数 107/657 達成度16%
キャラクター図鑑 63/122 達成度51%
イラストギャラリー 60/283 達成度21%
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