今日の探偵撲滅はどうかな?
1日目 夜になった。
洋館の食堂の冷蔵庫に食材がある程度残っていたので、美食探偵が料理を振舞ってくれることになった。
見張り役の社畜探偵、外道探偵、被虐探偵以外の探偵は、全員食堂に集まり、長机に座している。
美食探偵は、自分が毒見したから安心して食べて、と料理を運んでくる。
美食探偵は、子供の頃からいろんな毒を試食してきたおかげで、毒に耐性があるのだ。
超味覚をゲット。
探偵たちが和やかに食事をしている横で、無能探偵だけは、数時間前に見た凄惨な光景が脳裏をよぎりスプーンが止まっている。
無能探偵の横に座っていた理想探偵が、無能探偵が事件のショックで食欲がないことに気付きて、声を掛けてくる。
無能探偵は、早くなれるように努力する、と答えると、理想探偵は、そんな必要はない、と話し出す。
「私たち探偵は悲劇の現場に直面しやすいが、その光景に慣れて日常のように思ってはいけない。よく見ろ、みんな、口調こそ明るいが、時折真剣な面持ちを見せる。防ぐことができなかった悲劇に心が負けないように、気持ちを切り替えるべく、意識的に明るく話しているんだ。悲劇を日常だと思う者に探偵を名乗る資格はない。悲劇を憎み、勇気をもって覆いかぶせるような、強い心を持った者こそが探偵なんだ。だから和都くんも強くあれ、どんな悲劇にも負けない探偵になるんだ。」
そこへ社畜探偵の、「みんな集まってくれ」と声が響いた。
研究棟前ののヘリポート付近で何かかが光っており、犯人がヘリコプターで逃げようとしているかもしれない、とのこと。
全員で館の外に出て、ヘリポートを眺める。
大和探偵が、うっすらと、真っ黒に塗られた楕円状の巨大な何かがヘリポートの上に立っているのが見える、と話す。
無能探偵や探偵一行がヘリポートの前を通った時は、何もなかったのだ。
社畜探偵は、ヘリポートの地下には機材の格納庫があると聞いたことがある、と言い出す。
理想探偵が、社畜探偵、華族探偵、渋谷探偵、科学探偵、魔界探偵、文学探偵は洋館に残れ、と指示する。
理想探偵、武装探偵、大和探偵、美食探偵、外道探偵がヘリポートに向かうことになった。
理想探偵は、被虐探偵には、高台から様子を見て、異常があれは理想探偵に連絡を入れるに、と告げるが、被虐探偵は、自分の名探偵体質は自分が危険な目に合わないと発動しないので、理想探偵に同行する、と言って聞かない。
理想探偵に、無能探偵はどうする?と聞かれる→ホームズさんと共に行く
一本道を下っていく途中に理想探偵が、大和探偵に光の正体を尋ねると、輪郭は見えているが何かまでは判別がつかないが、ヘリコプターではなく、巨大なドラム缶に光る眼玉がついているみたい、とのこと。
光に近づくと、突然光が動き出した!
被虐探偵が、「逃げて!この気配は、逃げられない死の気配です!」と叫ぶ。
それを聞いた理想探偵は、洋館まで走って戻るぞ、と声を上げる。
全員で洋館に走り出す背後に、機械音が迫ってくる。
武装探偵が、洋館で待っていろ、と言って後ろに引き返す。
やがて武装探偵の悲鳴が響いた。
後ろを振り向いた無能探偵は、同じく後ろを見ている理想探偵の視線の先に、2メートルほどの謎の巨大な黒い影を立っているを気付く。
無能探偵は、それが昔サイカちゃんと襲ったヤツだったこと思い出す。
理想探偵は、私が時間が稼ぐから、先に行け!と叫ぶ。
みんなは葛藤しながら走り去っていく。
理想探偵は、「私はかつてキミに救われたんだ。今度は私に、キミをすくわせてくれよ。」と幸せそうに微笑んだ。
それを聞いた無能探偵も走り出すが、つい後ろを振り返ってしまう。
その時、月明かりの中に真っ赤な飛沫が上がり、地面に降り注ぐ。
真っ黒なナニカのふるった凶器が、少女の華奢な身体を潜り抜け、鮮血と共に天高く飛び出した・・・
トロフィー:
探偵八ツ裂き事件をゲット!
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