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チラシの裏~勇者弐位のゲーム日記

 ゲーム大好きな大阪のオバチャンのほぼゲームのことしか書いてない日記。10年やってたブログがプログラム書き換えられて海外の怪しいサイトに飛ばされるようになったんで、2017年4月に引っ越ししてきました。10年分の過去記事が36MBもあるし、データが壊れてるのか一部送れないものもあり、まだまだインポートの途中(;^_^   過去記事分は引っ越しで持ってきたものなので、表示が一部おかしいかもm(__)m  

第十章 六日目 その1



 今日の十角館の殺人はどうかな?


 電話のベルでたたき起こされた。
 枕元の腕時計を見る。午前8時だ。
 守須恭一はのろのろと体を持ち上げ、受話器を取った。
 「はい、守須です。何ですって?角島の十角館が炎上した?どうなったんですか、みんなは?そうですか・・・どうも・・・」
 電話を切ると煙草に手を伸ばした。
 1本を根元を吸ったあと、彼はすぐに2本目を咥えながら、再び受話器を取り上げた。
 「江南か?僕だよ、守須だ」
 「どうした、こんな朝っぱらから」
 「十角館が燃えてしまったらしい」
 「何ぃ?」
 「全員死亡だそうだ」
 「そんな・・・」
 「僕はこれからS町に向かうけれど、お前も来るだろう?島田さんには連絡できるかな」
 「ああ」
 「関係者はとにかく、港の近くの漁業組合の会議室に集まれってことだから、いいね」
 「分かった。すぐに島田さんにも知らせて、一緒に行く」


 3月21日 月曜日 午前11時の角島。
 大勢の人間が右往左往している。
 「警部、S町のほうに、遺族がほぼ揃ったそうです」
 トランシーバーを持った若い警官が叫んだ。警部と呼ばれた、40過ぎの太った男は、ハンカチで口元を押さえたまま大声で怒鳴り返した。
 「よぉし、こっちへ来てもらえ。着いたらすぐ知らせろ。勝手に上陸させるんじゃないぞ」
 それから、そばで黒焦げの死体を調べている検死係に目を戻し、「で、これは?」と尋ねた。
 「男ですね」
 おおきなマスク越しに検死係は答えた。
 「わりに小柄なほうでしょう。後頭部にかなりひどい裂傷がありますよ。鈍器で殴られてこうなったとも考えられますね」
 「ふうん。おおい、そっちはどうだあ」
 少し離れた瓦礫の中で、他の死体を調べている係官に向かって声を投げた。
 「こっちもたぶん男だと思いますが、どうやら火元はこのあたりですね」
 「ほう」
 「この仏さん、自分で油を被ったみたいですよ」
 「ほほう。とすると、自殺かもしれない」
 「そういう可能性も大いに」
 警部が顔をしかめ、逃げ出すようにその場を離れた。それを追って、警官の一人が問いかけた。
 「死体を運び出させますか」
 「遺族が来るまで待ってろ。下手に動かして、死体と身の回り品がばらばらになりでもしたらことだ。誰が誰だが分からなくなる」
 そして、彼はほとんど駆け足で風上に向かった。
 「こりゃあ、昼飯は喉を通らんな」


 S町の漁業組合会議室。
 窓際に一人座った守須は、何本目かの煙草を安物の灰皿で揉み消した。
 (角島、十角館炎上。全員死亡、か)
 そろそろ午後1時になろうかという頃、ようやく江南と島田が姿を現した。
 「どうなんだ島の状況は?」
 江南は勢い込んで聞いた。守須は静かに首を振り、
 「まだ詳しいことはわからない。さっき家族の人が、遺体の確認に向こうへ渡ったところだよ」
 「本当に全員死亡なのか」
 「うん。十角館は全焼。全員が焼け跡から死体で発見されたらしい」
 島田は窓に寄りかかって、ブラインドの隙間から外を眺めていた。江南は守須の横に椅子を持ってきて座り、
 「例の手紙の件は話したのか」
 「いや、まだ言っていない。話すつもりで現物を持ってはきているけど」
 「やられたな」
 窓の外に目をやったまま、島田が呟いた。
 「これはもちろん事故なんかじゃないさ。殺人だよ」
 会議室にいる何人かの視線が3人のほうに突き刺さった。島田は慌てて声を囁きに変え、
 「ここじゃあ滅多な話もできないな。外へ出ないか、二人とも」
 守須と江南は黙って頷き、そろりと椅子から立ち上がった。 にほんブログ村 ゲームブログ 今日やったゲームへ
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勇者弐位
性別:
女性
職業:
大阪のオバチャン
趣味:
ゲーム
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 ゲーム大好きな大阪のオバチャンです。
 やりたいゲームは発売日に買ってるが、プレイする時間がまったく足りてないでの、クリアするのはいつになるのやら・・・

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