忍者ブログ

チラシの裏~勇者弐位のゲーム日記

 ゲーム大好きな大阪のオバチャンのほぼゲームのことしか書いてない日記。10年やってたブログがプログラム書き換えられて海外の怪しいサイトに飛ばされるようになったんで、2017年4月に引っ越ししてきました。10年分の過去記事が36MBもあるし、データが壊れてるのか一部送れないものもあり、まだまだインポートの途中(;^_^   過去記事分は引っ越しで持ってきたものなので、表示が一部おかしいかもm(__)m  

第二章:紫湛荘 その2

 

屍人荘の殺人 〈屍人荘の殺人〉シリーズ (創元推理文庫)
Amazon(アマゾン)
 

 



 今日の屍人荘の殺人はどうかな?


 合宿当日の早朝、葉村は、大学の最寄り駅で明智と剣崎と待ち合わせて、電車に乗り込んだ。
 目的のペンションは娑可安湖の側だそうで、参加者はその最寄り駅で集合ということになっている。娑可安湖周辺は避暑地としても有名で、個人の別荘やキャンプ地も多い。
 「どうした、葉村君。朝っぱらから陰気な顔をして」
 「陰気な顔は生まれつきです。結局二泊三日という説明しか受けていないじゃないですか。どんな人が来るのかわからないのに、不安になりませんか?」
 「日本語通じる相手には違いないだろう。なんの心配があるんだ。そもそも事件というのはいつ起こるかわからんものだ。問題ない」
 すると葉村を挟んで反対側に座っていた剣崎が振り向いて、葉村に詫びた。
 「ごめんね。私が進藤さんからもっと詳しい説明を聞いておくべきだったね」
 「いや、深い意味はないんで大丈夫です。それにしても、ペンションを貸切なんてずいぶんと太っ腹なOBがいるんですね」
 葉村の問いに剣崎が口を開く。
 「なんでも親御さんが映像会社の社長らしいよ」
 ふと葉村は、剣崎が自分を凝視していることに気づいた。葉村の左のこめかみに走る古い傷跡を見ているのだ。4、5センチほどの裂傷の傷でかなり目立つ。普段は髪を伸ばして目立たないようにしているのだが、風が髪が乱れて見えてしまったのだろう。
 「どうしたの、それ」
 「昔、震災の時に瓦礫に打ち付けて怪我しまして」
 「それは、たいへんだったね。後遺症とかは?」
 「幸いにも。少々顔つきが悪くなって、時々怖がられるんですが」
 気づいた時、剣崎の細い指が傷跡を撫でていた。 にほんブログ村 ゲームブログ 今日やったゲームへ
にほんブログ村
PR

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

ブログ内検索

プロフィール

HN:
勇者弐位
性別:
女性
職業:
大阪のオバチャン
趣味:
ゲーム
自己紹介:
 ゲーム大好きな大阪のオバチャンです。
 やりたいゲームは発売日に買ってるが、プレイする時間がまったく足りてないでの、クリアするのはいつになるのやら・・・

忍者カウンター

アクセスカウンター

カテゴリー

アーカイブ

P R

フリーエリア