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チラシの裏~勇者弐位のゲーム日記

 ゲーム大好きな大阪のオバチャンのほぼゲームのことしか書いてない日記。10年やってたブログがプログラム書き換えられて海外の怪しいサイトに飛ばされるようになったんで、2017年4月に引っ越ししてきました。10年分の過去記事が36MBもあるし、データが壊れてるのか一部送れないものもあり、まだまだインポートの途中(;^_^   過去記事分は引っ越しで持ってきたものなので、表示が一部おかしいかもm(__)m  

第七章 四日目・島 その5



 今日の十角館の殺人はどうかな?


 食事の間、話をする者は誰一人いなかった。
 「あとはいいからアガサ、もうお休み」
 やんわりとポウが声をかけた。
 「眠れないなら、薬がある」
 とたん、彼女の目に警戒の色が入った。
 「薬?いやよ」
 「分かった。じゃあこうしよう」
 ポウは椅子の背に掛けてあった自分の布鞄を開け、小さな薬瓶を取り出した。そして、その中から、白い錠剤を2粒、開いた掌の上に落とす。この2錠を2錠とも半分に割ってよく示したうえで、半錠のかけらをそれぞれ一つずつ拾ってアガサの手に持たせた。
 「俺はこっちの2つを、君の目の前で飲む」
 ポウは髭面に無骨な笑みを浮かべ、自分の手に残った錠剤を飲み下した。
 「ほら、大丈夫だろう。さあ、アガサ」
 「眠れないの、どうしても」
 「無理もない」
 「今朝だって、カーのあの声が耳について離れなくなって、やっとうとうとしかけたら、隣のカーの部屋から、何か変な音が聞こえたような気がしたり」
 「そいつを飲めば、今夜はぐっすり眠れるから」
 アガサはようやく薬を口に含み、目を閉じて飲み込んだ。
 「さ、おやすみアガサ。戸締りだけはきちんとしてな」
 「ええ、ありがとう、ポウ」
 アガサが自分の部屋に消えると、4人はそれぞれ溜息に似たものを落とした。
 ほっそりとした指の間に煙草を挟んで振りながら、エラリイが軽く笑った。
 「まったく、たまらないね。あのアガサ女史でさえああだ。明日になったら、僕らの中からも患者が出るのかな」
 「よせ、エラリイ、お前は茶化しすぎる」
 エラリイは肩をすくめた。
 「僕だってね、今日は殺されかけたんだぜ」
 「あれはお前の一人芝居だった、という説はどうだ」
 「とするとだ、当然ながらアガサのあれが演技ではないとも限らないわけだね」
 「内部に犯人がいるのなら、誰に対しても容疑は均等だろう」
 爪を噛みながら、ヴァンが言った。
 「自分が犯人じゃないと確信できるのは自分だけだよ。つまるところ、自分の身は自分で守るしかないんだ」
 「ああ、もう、何でこんなことになってしまったんです」
 眼鏡をはずしてテーブルに放り出し、ルルウが頭を抱え込んだ。
 「だいたい犯人は何だってこんな狂気じみたこと、始めたんだろう。僕らの中の一人にせよ、中村青司にせよ、動機はいったいどこにあるんですか」
 「青司=犯人説には反対だよ、僕は」
 苛立たし気にヴァンが言った。
 「中村青司が生きているって、それはエラリイの想像だろう。彼にそれが事実だったとしても、ルルウの言う通り、何で彼が僕らを殺すんだい。冗談じゃないよ」
 (何だったんだろう)
 ルルウは心中で自問し続ける。
 新しい記憶の方は、この島へ来てからのものに間違いない。何かをどこかで無意識に見ていて、しかもそれが非常に重要なことであるような・・・
 起きた時からの頭痛が、まだじくじくと続いている。
 「あのう、僕にも薬、もらえますか」
 「ああ、いいとも。まだ7時過ぎだが、もう寝るのか」
 「ええ、ずっと頭が痛くて」
 「ポウ、良かったら僕にももらえるかい」
 そろそろ椅子から腰をこかせながら、ヴァンが言った。
 「ああ、1錠でいいぞ。よく効く薬だから。エラリイは?」
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勇者弐位
性別:
女性
職業:
大阪のオバチャン
趣味:
ゲーム
自己紹介:
 ゲーム大好きな大阪のオバチャンです。
 やりたいゲームは発売日に買ってるが、プレイする時間がまったく足りてないでの、クリアするのはいつになるのやら・・・

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