今日の探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.1 仮面幻想殺人事件はどうかな?
話す→タクリマクス
伊綱「まず、スノーマンですけど、これはタクリマクスに登場するレアモンスターらしいですね。ネット上の掲示板で、噂話が盛り上がっていたんですけど、実際に会ったことがある人がほとんどいないらしくて、どんな姿でどんな特典があるのかも不明らしいです」
生王「まあ、話題づくりとかゲームをやり込ませるためのよくある手口だね。村崎さんも、そのスノーマンを探してたってことかな?」
伊綱「その可能性は高いですね」
話す→タクリマクス
伊綱「あの、オンラインRPGってどういったものなんでしょうか?」
生王「ええと、そうだね、まず、普通のRPGを考えてもらえばいいんだけど、それって登場する仲間が全員、自分で動かす必要がある。こいつは攻撃、こいつは魔法、とか」
伊綱「ええ、そうですね。アルジェもそうです」
生王「でもオンラインの場合は、一人ひとつのキャラしか動かさない。それがネットを通じてみんなで同じ世界に集まって、協力して敵を倒したりする。ってので、わかるかな?」
伊綱「へぇ、じゃあプレイヤー同士で話したり、戦ったりできるんですか?なんか面白そう!」
生王「そうそう。だからこそ対人関係でトラブルが起こることもあるようだけど」
伊綱「なるほど、ネット上では仮面を被って人と接しているようなものですし、言動も大胆になりがちですからね」
生王「そういったことが、今回の事件にも絡んでるのかもしれないな」
話す→癸生川
伊綱「先生なんですけど、どうも夕べから帰ってきてないみたいです。せっかく仕事が来ているのに、ホントどこをうろついているのやら」
生王「昨日、警察署で会ったきりか」
話す→癸生川
伊綱「それと先生が熱中してるゲームがあったじゃないですか。それ、やっぱりタクリマクスだったみたいですね。先生の部屋にゲーム機とソフトがありました」
生王「へえ、奇遇だな。じゃあ、必要になったらそこでプレイさせてもらえるかな」
伊綱「そうですね。でも、さっき見たらメモリーカードが抜かれてて、起動できませんでした」
生王「変なトコロで用心深いんだな」
伊綱「それじゃあ、そろそろ捜査に行きましょうか。あ、そうそう、タクリマクスを製作してた株式会社ゲンマの住所を控えておきましたので、そちらも後で伺ってみましょう」
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