今回の
月舘の殺人はどうかな?
犯人が鉄道オタクじゃないことが気づいた空海は、一行が本当に鉄道オタクかどうかエピソードを聞かせてもらう。
乗りテツの杉津は、全国の鉄道路線を踏破して、全駅を乗り降りするのは当たり前だが、駅の設備すべて使い切るルール(売店での購入、駅そばでの飲食、ベンチに寝転ぶ、公衆電話で実家にワン切り、コインロッカーやトイレや水飲み場の使用)も追加しているおかげで、今年のテツオブザイヤーを獲得し、幻夜に招待された、と話す。
テツオブザイヤーは、その1年にすぐれた実績を残した者のことで、毎年12月に十蔵から幻夜を含む鉄道館に招待されるのだ。
時刻表テツの沼尻は、時刻表を丸暗記しているだけでなく、JRダイヤの欠点を省いた理想のダイヤを考案し、それが次回のダイヤ改正時に一部正式採用たことで、今年のテツオブザイヤーに選ばれた、とのこと。
コレクションテツの今福は、切符コレクターだったが、そのうち券売機が欲しくなり、駅員に交渉するも断られたことから、なるべく金も使わず、他人に頭も下げないでコレクションを増やすというルールを設けたとのこと。最終電車のパンタグラフをはずして持ち去ろうとして、駅員に取り押さえられ、今年のテツオブザイヤーを獲得したとのこと。
撮りテツの中ノ郷は、山口線の駅に車を置いており、毎週末東京から新幹線で山口線へ行って、車で写真を撮りに来ている。通算2000日で、やっとテツオブザイヤーを獲得したとのこと。
模型テツの竜ヶ森は、両親と同居している30坪の一戸建てに実物に直して総延長500kmのNゲージを走らせていることで、テツオブザイヤーを獲得したとのこと。
鉄道考古学テツの日置は、話したことはないが、テツオブザイヤーに選ばれるくらいだから、現在最古の鉄道橋よりも古い鉄道橋を見つけたヤツだろう、と乗客たちは想像する。
空海は、乗客たちの非常識なエピソードを聞いて、中在家に、いくら相続の条件だとしても、そんな相手と結婚することができない、と告げると、中在家は、相続の条件は、空海が鉄道館を保存し管理することだけだ、と答える。
乗員や使用人たちは鉄道オタクほどではないが、コレクションを汚したり壊したりするような人間ではない、と言い張るが、幻夜は走っていないので、幻夜を抜け出し屋敷に出入りすることは充分可能だ。
その時、中在家の手帳から幻夜の切符が落ちる。
中在家も、幻夜に乗る予定だったのだ。
そして、空海は、昨夜見た夢は現実のことだったと確信し、事件の全貌が見えたため、一行を連れて幻夜に戻る。
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