今回の
月舘の殺人はどうかな?
母屋から渡り廊下に移動した一行。
渡り廊下の先にある扉には、電子錠が掛けられており、暗証番号を知っているのは、十蔵、執事、車掌の3人だけとのことで、犯人は屋敷での殺人を行ったあと、通用口が出た。
通用口のドアノブには血が付いており、鍵はかかっておらず、通用口をあけると幻夜がすぐそこに見える。
通用口から、幻夜のスタッフ室まで足跡が続いているが、それは幻夜に7時まで残っていた暗証番号を知らない乗員たちが屋敷に戻ってきたときのものだ。
目をこらすと通用口から、幻夜の寝台車の方に続く足跡を発見する。これが犯人のものだ。
屋敷で犯行を行ったあと、犯人は寝台車のドアから幻夜に戻ろうとしたが、入れなかった。その時刻はヤヲイ信号場で汽笛の鳴った3時24分だ、空海がつぶやく。
寝台車の手前の雪の下から、血痕が見つかる。
犯人は1時40分に日置を殺して、日置の部屋の窓から外に出る。
そして屋敷で十蔵と使用人たちを殺して、同じルートを戻ってきた。
しかし、寝台車のドアから入らなかったので、日置の部屋の開いたままになっている窓によじ登って、日置の部屋に戻った。
でも、日置の部屋は内側から鍵が掛かっていた。犯人はどうやって部屋の外から鍵をかけたのだろうか?
一行はもう一度日置の部屋に戻る。
空海は、日置の壊れた腕時計が、殺害時に壊れたのではなく、もともと止まっていた、と言い出す。
ピアノバーでの日置は、腕時計が止まっていたから外しており、ケータイで時間を見ていたのだ。
空海は、日置の車に乗せてもらった時、腕時計が20時10分のように見えたが、実は1時40分で止まっていた、と話す。
日置の殺害時刻が1時40分ではないとのことだが、その時刻に今福が聞いた物音はなんだったのだろう?
今福のもう一方の隣の部屋にいた杉津が、自分が扇風機を取り外しそうとして、椅子から転落したことを思い出して、その時の音だと、一行に話す。
杉津が2時に日置の部屋をノックしたときに返事がなかったのは、すでに死んでいたからではなくて、日置が部屋にいなかったからだ。
そう、屋敷で殺人を起こしたのは日置だ!
日置は、十蔵を襲った時に、幻夜の切符を見せたのだ。
それで十蔵は、「お前はまだ幻夜に乗っているはずだろうが」と言ったのだ。
そして日置は、十蔵の顔と、SL山口号の写真を見て、父親を突き落とした犯人が十蔵だと気づいて、「なんだおまえがあいつだったのか」と言ったのだ。
日置の荷物を調べると、血の付いた懐中電灯、靴、手袋、目出し帽、凶器を発見する。
それから脱ぎ捨てられた日置の上着から、連続殺人犯が現場に残していたカードが数枚と、幻夜の招待状が見つかる。
日置が、鉄道オタクにとって貴重なお宝を壊していることから、招待された日置とは別人だ。
本物の日置は、昨日発見された身元不明の死体だろう。
ニセモノは、十蔵たちを殺すために、本物から招待券を奪って殺し、本物に成りすまして幻夜に乗り込んだのだ。
じゃあ日置を殺したのは誰なのだろう?と一行を思っていると、空海が、「自分が殺したんです」と言い出す。
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