今日のパラノマサイト FILE23 本所七不思議はどうかな?
午前零時台の旧安田庭園にいる襟尾と津詰。
「蘇りの秘術っていうのが本当に存在していて、それを使うためには本所七不思議に由来する呪いの力で人を呪い殺さないといけなくて、ボスが受けた呪いはこの場所に伝わる『落ち葉なき椎』である、と」
「まあ、そうだ。やけに飲み込みが早えな」
「そりゃボスが真面目にする話なら、さすがに全面的に信じますよオレは!」
「いや、普段もフザけてねえぞ」
「それよりも、ボスがそんなオカルトな話を真顔でしている事実の方が飲み込めていないです。信じてないんじゃなかったんですか?」
「むしろよく知っていたからこそ軽率に手を出したくなかったっていうかな」
「え、それって負け惜しみ?」
「まあいから聞け。もう隠してても仕方ねえ。時間がもったいないから移動しながら話す。行くぞ」
両国橋へ。
「もっかい確認しますけど、ホントですか?耄碌してないですよね」
「ああ嘘じゃねえよ。照明するモンはねえがな」
襟尾と話す。
「念を押すが、これは極秘事項だから誰にも言うんじゃねえぞ」
「はい、こなった以上それはもちろん守りますけど、まさか信じられないですよ。ボスが前にいたのが警備局付けの秘匿部門だとは薄々聞いてましたが、警視庁に心霊対策室なんて部署があったなんて!」
「俺だって最初は呆れかえったよ」
「いやいやすごいじゃないですか!オレそういう秘密組織的なヤツに憧れて警察に入ったんですよ!」
「あ?そっち?」
「呪いとか霊障とかが実在するのなら、その被害への対策部門が市民を守るべき警察組織にないってほがむしろおかしいですもんね!」
「ていうか、俺に憧れているんじゃなかったのかよ」
「『どっちも好き』は成立するんですよ」
「ああ、わかった。ともかく、表見上は霊はないことになっているから心霊対策室は水面下で活動しているわけだ。所属してた4年間は、そういう心霊事案はかり対応させられてきた」
文化/社会、超常/呪詛:心霊対策室
通称シンタイ。現在の室長は名河越懺(なかごしくいる)で、、黒鈴ミヲの師匠。彼の式神はトラツグミの姿をした鵺で、伝令役を務めている。
人物リスト:津詰徹生 更新
人物リスト:襟尾純 更新
襟尾と話す
「じゃあ、やっぱあるんですか?ボスにも、あれが」
「何が?」
「いわゆる持っている人なんですか?」
「いーや、まったく自覚はねえよ。あったとして、グラス1杯のピールでダウンする程度の弱さだろうがな」
「霊感の強さってアルコールの強さで例えるもんなんですね」
「霊感ってのは生まれ持った才能が重要であとから身につけるのは難しいそうだ」
「え!じゃあオレはもう無理ってことですか!いちばんショックです!」
「まあ、能力が眠っている可能性はあるが。知っているヤツでは、高校生ながら強い霊感を持っていて最前線で働いているのもいるしな。いや、修業の一環だとかで賃金は出てなかったか」
「意外と世知辛い世界なんですね」
襟尾と話す
「で、どうするんですか、これから」
「今回みたいに呪いが市中に蔓延するのは、それなりの非常事態でな」
「そんなにヤバい事態なんですか?」
「重火器が街中にバラ撒かれたようなもんだ。だから惨事が起こる前に原因を取り除き平定させる必要がある。本来それが心霊対策室の仕事なんだが、さっき移動中に連絡してみたところ、さんと主要チームが明日の夜まで出払ってるらしくてよ、在籍経験のある俺がいるからうまく対処しとけ、とのありがたいお達しだった」
「じゃあもしかしてさっき言ってた残業っていうのは?
「おう、ちょっと手伝ってもらうぞ、相棒」
「わかりました、やりましょう」
「未知の仕事になんの抵抗感もないだと?」
「だって非常事態じゃないですか!オレらしか対処できないならやるしかないですよ!」
「いや、すべえな、お前。なんかもう逆に頼もしいわ」
「ありがとうございます」
襟尾と話す
「で、ボス、具体的にこれから何をするんです?」
「この呪いが七不思議由来ならほかにも呪いを受けたヤルがこの町にいるはずだ」
「七不思議なので、あと6人ってとこですか」
「そいつらが呪いで人を殺す前に止めなきゃならん。できるならば、先に見つけ出して呪具である呪詛珠を回収しちまいたい」
「さっきの話だと、呪主を呪い殺すほうが蘇りの秘術を得やすくなるんですよね。ボスが呪主だとバレたら命を狙われるんじゃないですか?」
「まあそうなるな。ここ両国橋は七不思議『片葉の葦』のゆかりの地だから、さっさと来れば片葉の葦の呪主がいるかもしれんと踏んできたわけだが、遅かったようだな」
「めちゃくちゃ懐に飛び込んでく作戦じゃないですか!」
「だが、同じように考えた別の呪主がここに来るかもしれん。怪しいヤツがいたらどんどん声掛けていけよ」
「了解です。だったら、まずさっきからあそこでこちらの様子を窺っている人物に、職質掛けてみますか」
「じゃ頼むわ」
「あ、ちょっとそこの君、突然ごめんなさいね。警察の者だけど」
「職務質問にご協力ありがとうございます。ええと、並垣祐太郎さんっていいましたっけ」
「はい、ぼくなら大丈夫ですよ。何があったんですか?」
並垣を調べる。
並垣祐太郎は21歳の大学生
並垣と話す
「で、お前さん、ここで何をしていた?」
「やっぱり旧安田庭園の件かな、墨田署の警察官が死んでたってやつ?ねえ刑事さん。『落ち葉なき椎』って、知ってます?」→本所七不思議だろ?
「本所七不思議のひとつだろ?」
「ぼく、実はそれを捜していたところでして。もしかして刑事さんがたなら心当たりはないかな?って。」→さあな
「俺は知らんよ」
「あれ、そうなんですか?『落ち葉なき椎』の呪詛珠を持っていますよね?」
思わず「どうしてそのことを!」と反応してしまう襟尾。
「あはは、案外簡単に尻尾を出すんだね。旧安田庭園にいたなら、そこで呪いを受けたのだろうって思ったから。」
「だが、それを知っているお前さんも、自ずと呪主である可能性が高くなるわけだが?」
「ぼくは隠すつもりはないよ。話をしたいって思っていたから、ほら、これ、ぼくの呪詛珠だよ。『足洗い屋敷』っていうんだっけ?」
「確かにな。でもいいのか?」
「ぼくは呪主が見つかったからって問答無用で殺しにいくほど無鉄砲じゃない。まずは対等な立場で話をしようよ」
呪詛行使が出るが、無視する。
「いいだろう。ことらとしても話し合いで穏便に済ませたいところだ
並垣と話す
「お前さんに伝えておきたいことがある。これが俺の持っている呪詛珠だ。お察しの通り『落ち葉なき椎』だな」
「なに!」
「で、こいつの呪いの力だが、俺を欺こうとした相手を縊死させることができる、ってやつでな。もしここでお前さんが俺に嘘をついたら、この呪詛珠が反応するからすぐわかる」
「なるほど、わかったよ」
「じゃあ、話を聞こうか」
「まいったね、先手を取られたよ。素直に話すことにしよう」
呪詛行使がでるが、無視する。
並垣と話す
「ぼくには生き返らせたい人がいる。だから滓魂を集める協力をしてほしい」
呪詛行使が出るが、無視する
「ダメだ」
「ほかの呪主を教えてくれるだけでいいからさ」
呪詛行使が出るが、無視する。
「悪いがこっちの隊葉としても見逃すわけにはいかねえんだわ」
「頼むよ、今ならまだ刑事さんたちも見逃してあげるからさ」
呪詛行使が出るが、無視する。
「そいつは脅しか?」
「いや」
呪詛行使が出るが、無視する
「最後通告だよ」
呪詛行使が出るが、無視する
「ぼくは別にどっちが呪主でもよかった。ふたりともまとめて滓魂すればいいだけだから」
「まて並垣」
「この『足洗い屋敷』は特別に強い呪い!条件は極めて容易だ!この足の声から逃れる方法はない!」
呪詛行使が出るが、無視する。
「エリオ、そっちに喘息直で逃げろ!」
「遅い!この呪影の声を聞くがいい!」
「ぬう”この声が条件・・・ああ!」
津詰徹生死亡・・・
並垣の呪詛対策は、彰吾の時と同じだ。
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