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チラシの裏~勇者弐位のゲーム日記

 ゲーム大好きな大阪のオバチャンのほぼゲームのことしか書いてない日記。10年やってたブログがプログラム書き換えられて海外の怪しいサイトに飛ばされるようになったんで、2017年4月に引っ越ししてきました。10年分の過去記事が36MBもあるし、データが壊れてるのか一部送れないものもあり、まだまだインポートの途中(;^_^   過去記事分は引っ越しで持ってきたものなので、表示が一部おかしいかもm(__)m  

第九章 五日目・島 その2



 今日の十角館の殺人はどうかな?


 ヴァンは腕時計のアラームで目を覚ました。
 (午前10時か)
 肉体的にも精神的にも相当に参っているのが、自分でもよく分かった。
 (無事に帰れるだろうか)
 正直言って、怖い。恐ろしくてたまらないのだ。できることならが子供のように泣きわめいて、すぐさまここから逃げ出してしまいたい・・・
 ホールに出るなり、二部屋おいた左手のドアが、半分開いたままになっているのに気づいた。厨房の手前、洗面所のドアである。
 洗面所のドアの向こうには、白いものが倒れていた。それはアガサの身体であった。
 「あ・・・あ・・・」
 右手で口を押えて、ヴァンは立ち尽くした。
 がくがくと震えやまぬ足を、ポウの部屋に向かって必死で引きずった。


 力任せにドアを打つ乱暴な音で、ポウは飛び起きた。
 「何だ。どうした」
 ドアを押し開け、隙間からホールに滑り出た。
 「どうした、ヴァン。大丈夫か」
 ポウが背中に手をかけると、ヴァンは片手を口に当てがったまま、もう片方の手を挙げて隣の洗面所を指さした。
 「ア、アガサが・・・」
 ヴァンの返事を聞き取るや、ポウはひとっ飛びに洗面所へ向かった。そして半開きのドアから中を覗き込むなり、
 「エラリイ!ルルウ!起きろ、起きてくれ!」
 ポウは大声を張り上げた。


 「どうしたんだ」
 答えると同時にエラリイはドアを開けた。
 ポウの部屋の前で、ヴァンが四つん這いになっていた。その向かって右隣、エラリイの部屋のちょうど正面に位置する洗面所のドアが今、開け放たれている。中で仰向けに倒れている。あれはアガサか。その傍らにポウがいた。
 ポウはエラリイを振り返った。
 「ヴァンが苦しんでいる。吐かせてやってくれ」
 エラリイはヴァンに駆け寄り、助け起こして厨房へ連れていった。
 「アガサを見つけたら、急に」
 流し台に顔を伏せ、ヴァンはぜいぜいと喘いだ。その背中をさすってやりながら、
 「水を飲む方がいい。胃の中は空っぽだろう」
 「自分でやるから、それより、あっちの方を」
 エラリイは身を翻し、厨房を出て洗面所のポウの側に駆け付けた。
 「また毒だ。今度は青酸のようだな」
 アガサの死体は、ポウの手によって仰向けにされていた。
 ここで化粧を済ませたところだったらしい。仄かに漂う甘い香りが、ポウの意見の拠り所と見えた。
 「こいつが例の扁桃臭ってやつか」
 「そうだ。とにかく、エラリイ、部屋に運んでやろう」
 ポウが死体の肩に手を伸ばした時、厨房からヴァンがよろよろと出てきた。
 「ねえ、ルルウは?」
 「そういえば・・・」
 エラリイとポウは、この時になって初めてルルウの部屋のドアに目を向け、そして同時に「ああっ」と叫んだ。
 『第三の被害者』
 そこには赤い文字の例のプレートが、彼らをせせら笑うように貼り付いていたのである。 にほんブログ村 ゲームブログ 今日やったゲームへ
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勇者弐位
性別:
女性
職業:
大阪のオバチャン
趣味:
ゲーム
自己紹介:
 ゲーム大好きな大阪のオバチャンです。
 やりたいゲームは発売日に買ってるが、プレイする時間がまったく足りてないでの、クリアするのはいつになるのやら・・・

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