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チラシの裏~勇者弐位のゲーム日記

 ゲーム大好きな大阪のオバチャンのほぼゲームのことしか書いてない日記。10年やってたブログがプログラム書き換えられて海外の怪しいサイトに飛ばされるようになったんで、2017年4月に引っ越ししてきました。10年分の過去記事が36MBもあるし、データが壊れてるのか一部送れないものもあり、まだまだインポートの途中(;^_^   過去記事分は引っ越しで持ってきたものなので、表示が一部おかしいかもm(__)m  

第十二章 八日目 その6



 今日の十角館の殺人はどうかな?


 ポウが死んでしまってもなお、エラリイは青司が犯人だと信じ切っていた。
 (愚かなエラリイ)
 ただ、彼が最後に、例の十一角形のカップから十角館の11番目の部屋の存在を導き出した。
 二人して地下室に降りた。そこで行方不明になっていた吉川誠一の死体を発見した。
 吉川はやはり、半年前に殺されていたのだ。
 死体の前で悄然と佇むエラリイに、その考えを話した。すると彼は。こう言った。
 「ということは、去年の事件ではもう1体、どこから身代わりの死体が調達してあったわけだな」
 さらに彼は言った。
 「この通路がどこに出るのか、調べておく必要がある」
 やがて通路は、1枚のドアに行き当たった。
 エラリイがそのドアを開けた。
 そこは入江に面した崖の中腹だった。
 「やはり青司は、ここを通って来たんだよ」


 「青司はきっと、今夜もやってくる」
 ホールに戻るとエラリイは言った。
 神妙に相槌を打ちながら、二人分のコーヒーを淹れた。前日ポウから睡眠薬を貰った時、こっそりと余分に瓶から取り出して持っておいた数錠を、エラリイに気づかれないよう一方のコーヒーに溶かした。
 何食わぬ顔でエラリイにカップを差し出した。彼は微塵も疑いを抱くことなく、すぐにそれを飲み干してしまった。
 まもなくエラリイは、テーブルに顔を伏せて無邪気な寝息を立て始めた。完全に眠り込んでしまったことを確認すると、彼を部屋に運び、ベッドに寝かせた。
 エラリイには焼身自殺を遂げてもらうことにした。いずれ、死体から睡眠薬が検出されるかもしれないが、よく似た状況で発見された昨年の青司の焼死体が、吉川誠一の他殺死体の発見によって自殺と判定し直される、その可能性に期待した。
 入江に降りて、先にボートの準備を整えておき、焼け跡の地下室から灯油を運んできた。埋めて落いたオルツィの左手を掘り返し、指輪を抜き取る。手はそのあと、彼女の死体に返してやった。
 余ったプレートや血の付いた衣服、毒薬、ナイフなど、残ってはまずいものはすべてエラリイの部屋に運び入れた。ハドを開けておいてから、その部屋中に灯油をまく。他の部屋にも適当に油を撒いたあと、プロパンのボンベを外してホールに持ち込み、外へ出た。窓の下に回り込むと、最後に残った油をエラリイの身体にぶちまけ、ついでにポリタンクも投げ込む。
 エラリイはそこで、ぴくりと目覚める気配を見せた。が、その時はすでに、火の点いたオイルライターが、ずっしりと油の染みたベッドめがけて放り込まれていた。


 翌朝、事件の発生を知らせる伯父からの電話で、目が覚めた。江南に連絡を入れ、自分はすぐにS町に向かった。
 まず伯父の家に立ち寄り、島の様子を見にJ崎まで行ってくると告げて車を借り出した。告げた通りJ崎へ急ぎ、隠しておいたボートはボンベをトランクに積み込む。あの時点でJ崎のほうに注意を向ける者など、誰もいるはずがなかった。
 車を伯父の家に帰したついでに、ボートを元通りガレージの奥の物置にしまっておいた。こしてすべての後始末を済ませた上で、江南たちと落ち合うべく港に向かったのだった。 にほんブログ村 ゲームブログ 今日やったゲームへ
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勇者弐位
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女性
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大阪のオバチャン
趣味:
ゲーム
自己紹介:
 ゲーム大好きな大阪のオバチャンです。
 やりたいゲームは発売日に買ってるが、プレイする時間がまったく足りてないでの、クリアするのはいつになるのやら・・・

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