未解決事件は終わらせないといけないからのプレイ開始!
主人公は70歳を過ぎた元警察官の清崎蒼。
ある日、女性警察官が蒼を訪ねてくる。
女性警察官は、犀華ちゃん行方不明事件の被害者の宮城犀華がどうなったのかを教えに来た、と話す。
蒼は、犀華の父親である宮城哲郎の望み通り、事件は未解決事件となっている、と答える。
蒼の記憶では、以下の会話が蒼と哲郎との間にされていた。
蒼
「お父さん、それはできません。未解決事件だなんて」
宮城哲郎
「犀華の失踪届は公式に受理されたんですよね?
つまり、娘が行方不明児童としてシステムに登録されているんですね?
なら、いいんです。それで。
刑事さん、お願いします。これ以上、娘を探さないでください。娘が今どこにいるのか、もう聞かないでほしいんです。
どこか犀華の母親が絶対に見つけ出せない所で、娘がただ生きていられるように、していただけませんか?
娘はいつものように公園で遊んでいて、どこかへ消えたんです。
ただ、それだけで。目撃者も容疑者もいない完璧な行方不明じゃないですか。
だから、これから永久に、未解決事件のままにしておいてください。」
この事件は、蒼が失踪課の課長としての、退職前の最後の事件だった。
蒼と哲郎との会話の聞いた女性警官は、蒼の記憶が不確かなので、思い出せるように手伝う、と言い出す。
事件の最初は、犀華の母親が、「犀華ちゃんが公園からいなくなった」と電話で蒼に通報してきたのだ。
蒼
「ちょっと待ってください。落ち着いてゆっくり話していただけませんか。どちら様ですって?」
犀華の母親
「清崎刑事さんですね?
私のこと、覚えてますか?
あの時、犀華ちゃんに会いに来てくださったじゃないですか。私が呼び鈴を鳴らさないでくださいと・・・覚えてますよね?
刑事さん、どうしましょう・・・早く来てください。
娘が・・・娘がいなくなりました。公園で」
蒼
「最後に犀華ちゃんが公園にいるのを確認したのはいつでしたか?」
犀華の母親
「3時33分です。間違いありません。
犀華ちゃんがいなくなってから、もう3時間近く経ってますよ。
7歳の女の子が一人歩きで行けそうな所はもう全部探してみました。
もう、どうしたらいいか・・・」
蒼
「自首ですか?」
元英語教師
「はい、自首します。私がやりました。
女の子が行方不明になったんですよね?公園で、3日前に。
私が一緒にいました。その子を誘拐したんです。
本当に申し訳ありません。
お金が必要で、あんなことを・・・申し訳ございませんでした。
蒼
「すべてがあなたの責任ですって?それはどういう意味ですか?」
元英語教師
「刑事さん、本当のことをお話します。
あの子は、とっくに死にました。もうこの世にはいないんです!」
蒼が覚えているのは、上記の会話だけだった。
女性警察官は、まずは犀華がいなくなった公園から思い出していこう、とうながす。
蒼は、3つの会話を思い出す。
蒼
「構いません。聞き直します。今日の犀華ちゃんのスケジュールに普段と違う点がありませんでしたか?」
犀華の母親→宮城哲郎で、最初の会話より前の会話
「ええ、ありませんでした。同じでした。
平日は幼稚園に、週末は主に家族で公園に。
団地の敷地内に2か所の公園がありまして、交互に行きます。
私がいっしょに行くこともありますが、車椅子で近づきにくい公園に行くときは、恵さん一人で子供たちを連れて行くんです。
そういえば、最近ずっと同じ公園に行っていた気がします。今日も恵さんが『同じ所に行きます』って。子供たちが行きたがるそうで、違う公園に行っていれば、こんなことは起きなかったかも
帰りに団地の前にある文房具店に寄ってくることもよくありました。アポロンと言います。
その店のアメが好きなんです、娘が。」
蒼
「じゃあ、聞いているだけでもいいよ。一人でじっくり思い出してみることはできるんじゃないかな?
あの時、普段見かけない人が辺りにいなかった?公園で一緒にいたって聞いたから。
お母さんに犀華ちゃん、それから翔太君も一緒に。」
おそらく翔太
「そうだよ。みんなと一緒にいたよ」
蒼
「犀華ちゃんを迎えに行った時、周りにあまり見たことのない人がいたとか、特に記憶に残っていることはありませんか?」
おそらく犀華の母親の母親
「うちの娘が申し上げた通りです。
私は孫娘が公園で遊んでいるだろうと思っていましたが、いざ行ってみたら誰もいなくて・・・
ですから、当然うちの娘が連れて行ったんだろうと思ったんです。
すぐにうちの娘が戻ってきて、慌てた顔をするのを見て、まさかと思いました。
うちの娘から聞いているかもしれませんが、孫娘はよく独り歩きする子なんです。
うちの娘が大騒ぎしていても、夜になると必ず帰ってくる子でして。
ですからお帰りくださっても大丈夫です。私からうちの娘によく言い聞かせておきますので。あの子ったら、余計な電話をしてしまって・・・」
女性警官から、会話した相手と順番を正しくつなげると、黄色の鍵が手に入る、と言われる。
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