ゲーム大好きな大阪のオバチャンのほぼゲームのことしか書いてない日記。10年やってたブログがプログラム書き換えられて海外の怪しいサイトに飛ばされるようになったんで、2017年4月に引っ越ししてきました。10年分の過去記事が36MBもあるし、データが壊れてるのか一部送れないものもあり、まだまだインポートの途中(;^_^ 過去記事分は引っ越しで持ってきたものなので、表示が一部おかしいかもm(__)m

「ペンションの方ですか?」と可奈子が美樹本に質問した。
「僕は泊まり客です。遅れたもんで夕食には間に合いませんでしたが・・・一応自己紹介しとうこうかな。
僕は美樹本洋介。フリーのカメラマンをやってる。風景写真が主だけど、ヌードを撮ってほしいっていう人は遠慮なく言ってくれればいいよ」
「やだ」と、女の子たちは嬉しそうに嫌がる。
「年をとった時に、あのきれいな頃の写真を撮っておけばよかったって、きっとそう思うようになるよ」
突然、大きな音が響いてきた。
「何や、今のは!ガラスの割れた音みたいだったやったけど」と、香山が驚いた様子で言った。
「ちょっと見てきます」と言って、小林は立ち上がると廊下の奥に消えた。
やがて、小林は俊夫と一緒に戻って来た。
「1階は異常はないみたいだ。
すみませんが皆さん、ご自分の部屋の窓が割れてないかどうか、確かめて来ていただけませんか?」
みんなは立ち上がり2階へ向かった。
透は自分の部屋に飛び込んだ。
窓がきちんと閉まっていることを確認して、廊下に出た。
真理、香山夫妻、美樹本、3人組も、それぞれの部屋から出てくる。その顔を見れば、何もなかったらしい。
空き部屋を調べていた小林も廊下に出てくる。
「皆さん、異常ありませんでしたか?
とすると、あとは1部屋しかないな」
あのヤクザのような男の部屋だろう。
「そういえば、あの脅迫状、あの人が書いたのかもね」と、真理がぽつりと言った。
「どう意味?」
「誰かをその部屋で殺したのかも」
「まさか。それに、まだ9時過ぎだよ。予告の時間は12時じゃないか」
「だいたい犯行予告なんてのは、捜査陣を惑わすために出すものでしょ」
「お客様、田中様」と声を掛けながら、小林が扉をノックする。
しばらく待つが、返事はない。
小林はドアノブに手を掛けたが、鍵が掛かっており、開かなかった。
小林は少しためらいながら、手にした鍵を鍵穴に差し込んだ。
ロックの外れた音がして、小林は「失礼します」と言いながら扉を開けたが、ドアの隙間から、ひどい冷気とともに一陣の風が吹き抜けた。
小林がドアから手を放すと、ドアは風に吹かれていきおいよく壁にぶち当たった。
部屋の中を見ると、透と同じツインの部屋だった。シングルの部屋がないので、一人客でもツインの部屋を使うことになっているのだ。
開け放たれた窓から吹き込む雪が、狂ったように乱舞していた。
重いカーテンが、カーテンレールから引きちぎられそうなほど、バタついている。
窓側のベッドに少し雪とガラスの破片が散らばっているだけで、人の姿はなかった。
「お客さん、田中さん」と、小林は叫びながら、入り口脇にあるバスルームの扉を開けた。
小林、透、真理とで部屋の中に入り、窓に近づいた。
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